日本株下落、米金利低下と決算失望で金融、電機安い-建設は午後急落

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  • 雇用統計など米経済指標は予想下回る、前週末の米金利は低下
  • TOPIX下落寄与上位に大成建やシスメクス、ヒロセ電など

6日の東京株式相場は下落。低調な経済指標を材料に米国の長期金利が低下したことを受け、銀行や保険など金融株が売られた。決算失望のシスメックスの急落に加え、為替の円高懸念が影響した電機株も安く、減益決算の大成建設など午後に入り建設株も下げ幅を広げた。

  TOPIXの終値は前週末比9.68ポイント(0.6%)安の1732.90と3営業日続落、日経平均株価は17円86銭(0.1%)安の2万2507円32銭と反落。

  アセットマネジメントOne・調査グループの清水毅ストラテジストは、「米国はISM非製造業景況指数などに示されるように、貿易戦争激化による景気先行き不透明感が出てきている。米国ではイールドカーブが着実に寝てきて、景気後退に近づいてきている」との認識を示した。米金利低下による円高圧力などから、ドル・円は中期的に1ドル=105円近辺まで円高となる可能性があるとも話した。

東証内

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  米労働省が3日に発表した7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比15万7000人増と市場予想の19万3000人増を下回った。平均時給の伸びは前年比2.7%増と前月と変わらず。7月の米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数は11カ月ぶりの低水準だった。

  3日の米10年債利回りは2.95%と4ベーシスポイント低下し、きょうのドル・円は1ドル=111円台前半と前週末に比べ円がやや強含みで推移した。中国上海総合指数も不安定な動きだった。

  米国のさえない経済指標と金利低下を受けた流動性相場の継続期待、企業業績の好調が支えた前週末の米国株高を手掛かりに、週明けの日本株はプラスで始まったものの、その後はマイナス圏と往来する方向感に乏しい展開。銀行など金融株や建設株の下方圧力が効いたTOPIXは、大引けにかけじり安となった。証券ジャパンの大谷正之調査情報部長は、「国内では日本銀行の政策変更後も長期金利が一方的に上がっていく状況にはない。日米とも金利が低下し、銀行株は利ざや改善の期待が出にくくなっている」と言う。

  このほか、シスメクスやヒロセ電機、堀場製作所など電機株、第1四半期の営業利益が4割減った大成建設を中心に建設株と決算失望銘柄、業種の下げもきつかった。半面、4-6月期の営業利益が予想以上と受け止められたNTTデータなど情報・通信は堅調。東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、第1四半期決算について「全体としては良くない」と受け止めている。

  • 東証1部33業種はその他製品や建設、金属製品、銀行、精密機器、電機など24業種が下落、上昇は情報・通信や鉄鋼、石油・石炭製品、医薬品など9業種
  • 売買代金上位では、4-6月期営業利益が市場予想を下回ったシスメクス、業績計画を下方修正した堀場製作所、4-6月期営業減益のリンナイが安い
  • 4-6月期営業利益が大幅増益のいすゞ自動車、UBS証券が投資判断を新規「買い」としたソフトバンクグループ、上期4割増益のライオンは高い
  • 東証1部の売買高は13億5067万株、売買代金は2兆859億円、代金は前週末から1割減った、値上がり銘柄数は540、値下がりは1486
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