超長期債が上昇、日銀の政策修正受けたスティープ化の反動

更新日時
  • 新発20年債と30年債の利回りは前週末より一時1.5bp低下
  • 政策修正の前後に進んだ超長期債売りの反動-SMBC日興

債券市場では超長期債相場を中心に上昇。日本銀行が長期金利の変動幅拡大を容認したことを受けて上限を試す動きが一服し、反動の買いが優勢となった。前週末の米国や欧州債市場で長期金利が低下したことも相場の支えとなった。

  6日の現物債市場で新発20年物の165回債利回りは日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)低い0.605%で開始し、その後0.615%に低下幅を縮めた。新発30年物の59回債利回りは1.5bp低い0.83%で始まり、その後0.84%まで低下幅を縮小した。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「超長期ゾーンを中心に小じっかりだ。日銀が緩和策を微調整するとの観測が広がってからずっとベアスティープ化してきたので、その反動が出ている」と指摘。「10年債利回りが0.1%程度で落ち着くなら、割安感も出てくる。超長期ゾーンも糸の切れたたこにはならないだろう」と述べた。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは0.5bp低い0.10%と1日以来の低水準で寄り付いた後、0.105%で推移。長期国債先物市場で中心限月9月物は8銭高の150円20銭で取引を開始し、一時150円23銭まで上昇。取引終盤に伸び悩み、結局は1銭高の150円13銭で引けた。

  日銀が金融緩和策の持続性強化の一環として長期金利の変動幅拡大を容認した先週はイールドカーブのスティープ(傾斜)化が進行。新発20年債は0.63%と昨年7月以来、新発30年債も0.85%と1月以来の高水準を付ける場面があった。

  日銀は先月30日に実施した指し値オペで10年利付国債を約1兆6000億円買い入れたほか、政策修正後の2日には残存5年超10年以下を対象に臨時のオペを4000億円実施。長期金利の急速な上昇をけん制する形となった。

  SMBC日興証の竹山氏は、日銀は長期金利の0.2%程度までの上昇を容認したものの、「サプライズ感のある国債買い入れオペを打ってくるし、需給は逼迫(ひっぱく)しているため、すぐに上がっていくのは難しい」と指摘。超長期債の投資家は決定会合前のボラティリティー上昇でいったんはポジション整理を迫られたが、政策修正は持続的な金利上昇要因にはならないはずだとみている。

過去の国債買い切りオペの結果はこちらをご覧下さい。

  朝方は前週末の米国債相場が上昇した流れを引き継いだ。米10年国債利回りは4bp低い2.95%程度で終了。欧州債市場でユーロ圏中核国と英国の国債が上昇したのに連れたほか、米中の貿易摩擦が激化するとの懸念を背景に買いが優勢だった。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.115%横ばい
5年債-0.08%横ばい
10年債 0.105%横ばい
20年債 0.610%-1.0bp
30年債 0.840%-0.5bp
40年債 0.975%横ばい

*T

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE