日銀長期金利操作の弾力化、国内投資家の円債回帰を促す可能性

  • 30年金利1%定着ならヘッジ外債より選好されやすい-ニッセイAM
  • 国内債回帰で影響受けるのはドイツとフランスか-アライアンスB

Pedestrians cross a road in front of the Bank of Japan headquarters in Tokyo.

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本銀行による長期金利操作の弾力化は、国内投資家が円債に回帰する動きを促す可能性がある、と国内ファンドマネージャーはみている。日銀が長期金利の誘導目標とする0%程度からの許容変動幅をプラスマイナス0.2%程度と従来から倍に拡大して以降、国内債利回りが長期・超長期ゾーンを中心に上昇基調にあり、円債投資の代替となってきたヘッジ付外債との比較で魅力を取り戻しつつあるためだ。

7月31日の日銀決定会合に関する記事はこちらをご覧ください

  • ニッセイアセットマネジメント債券運用部の三浦英一郎リードポートフォリオマネジャー:
    • 30年国債利回りが1%で定着すると、特に生保などは1%あれば御の字ということでヘッジ外債よりも選好されやすい
    • 投資家が日本に資金を戻した場合に影響を受けるのは欧州。ヘッジ後の利回りが魅力ということで、国内投資家のお金が入っていたため一番影響を受ける。米国債は利上げを織り込んでいる水準でもあるため、売られても限度がある
  • 三井住友トラスト・アセットマネジメントリサーチ運用グループ長でチーフファンドマネジャーの栗木英明氏:
    • 日銀の金利の弾力運用の影響で、一部格付けの高いところに流れていたヘッジ付外債が円に戻って来る可能性がある
    • 日本の20年国債利回りが0.6%を超えて0.8%などとなってくると、ドイツのヘッジ付10年国債利回りを逆転するため、妙味が出てくる可能性がある
  • アライアンス・バーンスタイン債券運用調査部の駱正彦ポートフォリオ・マネジャー:
    • 日本の30年国債利回りが1%まで行けば、フランス国債やドイツ国債の売りが活発になるというよりは、例えば生保からの買いが細る可能性はある
    • 国内投資家の買いが細れば、グローバルにインパクトは出てくる。米国はフェアバリューに近づいているが、ユーロ圏のコア国債は割高にあるため、一番影響を受けるのはドイツで、次いでフランスなのではないか
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