米国の雇用は好調維持、当局の緩やかな利上げ継続方針を正当化

  • 賃金の増加は依然として判然とせず、利上げ加速の緊急性は乏しい
  • ISMの非製造業景況指数は経済に黄色信号を点滅-BofAソン氏

最新の米雇用統計は、米連邦準備制度による利上げ継続方針を正当化する一方で利上げペースを上げる緊急性に乏しい雇用の伸びを示した。

  労働省が3日発表した7月の非農業部門雇用者数の伸びは鈍化しながらも安定したペースとなった。5月と6月の雇用者数の伸びは上方修正された。賃金は安定的だが平凡な増加が続いた一方、失業率は再び4%を割り込み、1969年以来の低水準に近づいた。

  3日の米国市場では、米国債利回りが低下しドルは下落した一方、株式は堅調に推移した。米供給管理協会(ISM)が午前に発表した7月の非製造業総合景況指数は、2014年以来のハイペースで拡大した米経済が今四半期に軟化していることを示唆した。貿易戦争の拡大は企業の投資を抑制する恐れがあり、雇用に悪影響を及ぼしかねない。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米国担当シニアエコノミスト、ジョゼフ・ソン氏は「貿易戦争の懸念がデータに浸透しているかもしれない気配はあるが、今のところそれは圧倒的に軽視されている」と指摘。ISMの統計については「黄色信号の点滅だと私は受け止める。私のレーダー上に間違いなく表示されており、8月の動向は非常に興味深い。再び失望的なデータが出てくれば、貿易摩擦を景気見通しに対するより大きなリスクと位置付け始めるだろう」と述べた。

7月の雇用統計の注目点

  • 非農業雇用者数は前月比15万7000人増(予想19万3000人増); 5月と6月の雇用者数は5万9000人の上方修正
  • 失業率は前月の4%から3.9%(市場予想と同じ)に低下
  • 平均時給は前月比0.3%増、前年比2.7%増(市場予想に一致)

原題:U.S. Jobs Engine Keeps Humming While Wage Pickup Stays Elusive(抜粋)

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