トランプ氏憤慨、モラー氏の特別検察官就任は寝耳に水-前日に面談

  • モラー氏は特別検察官就任の前日、FBI長官職巡り大統領と面談
  • トランプ氏はここ数週間、モラー氏に対する怒りをあらわにしている

トランプ米大統領は昨年5月、ホワイトハウスの大統領執務室でロバート・モラー氏と面談した。米連邦捜査局(FBI)長官のポストに関してだった。

  その翌日の午後、トランプ氏は大統領執務室での会議中に側近からモラー氏が別のポストに就いたことを知らされた。そのポストとは、2016年米大統領選でのトランプ陣営の動きを捜査する特別検察官だった。

モラー特別検察官

Photographer: Eric Thayer/Bloomberg

  トランプ大統領とモラー氏との面談、ならびに翌日の会議に詳しい関係者によれば、双方に出席した大統領とセッションズ司法長官にとっては寝耳に水だったという。大統領は即座にセッションズ長官に対し、モラー氏の特別検察官就任について発表があると知らされなかったことを強く????責(しっせき)し、FBI長官のポストを巡って大統領自らが面談したばかりの人物がなぜその大統領を捜査することになるのかと問いただしたと、この関係者は語った。大統領は、過去にゴルフクラブの会員費を巡ってモラー氏と対立したことがあるとも述べたという。

  ここ数週間、トランプ氏はモラー氏に対し公の場で怒りをあらわにしている。8月1日にはツイッターで、モラー氏には「完全に相反がある」と指摘。6月遅くには、モラー氏がいつ「自身の利益相反の一覧を提示するのか」と述べていた。

  トランプ大統領の弁護士であるルディ・ジュリアーニ氏は「もしある人物があなたの採用を断ったばかりであれば、あなたがその人物に関する重要な決定を下す上で完全に客観的になれるか疑問が生じるのは当然だ」と述べた。同氏は、大統領の弁護団としてモラー氏のさらなる相反について認識しているとしつつ、公にはしないと語った。

ルディ・ジュリアーニ氏

Photographer: Anthony Behar/Pool via Bloomberg

  モラー氏が特別検察官に指名される前にトランプ氏がFBI長官のポスト就任を却下したかどうかは不明だ。だがモラー氏の特別検察官就任について知らされて以降、トランプ氏は側近に対し、モラー氏が敵意を抱いていると不満を伝えているという。

  セッションズ氏は、大統領執務室での会議中にトランプ氏から非難されたことに憤慨し、その日のうちに口頭で辞任の意向を伝えた上で、その後正式に辞表を提出したと、この会議について説明を受けた関係者が明らかにした。司法省にはコメントを求めたが返答を得られていない。

原題:Trump Ire Over Mueller Dates to Blindside After Oval Office Meet(抜粋)

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