Photographer: Andrew Harrer

「力強い」との米景気判断、金融危機前の2006年以来-FOMC声明

  • これまで長期間、「緩慢」「緩やか」といった文言が用いられてきた
  • 前回は程なくして住宅市場の落ち込みで深刻なリセッションに

米金融当局はかなりの長期間、景気判断を表現するのに「緩慢」「緩やか」「着実」といった文言を用いてきた。しかし、ようやく「力強い」という単語を再び口にするようになった。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は1日に発表した声明で、経済活動が「力強い」ペースで拡大しているとの判断を示した。このような表現を使ったのは、前回の景気拡大局面の終盤に当たる2006年5月に「極めて力強い」と描写して以来だ。米経済はそれから程なくして住宅市場の落ち込みによって深刻なリセッション(景気後退)に陥った。

  モルガン・スタンレーのハンス・レデカー、ゲ・タン・クー両氏は調査リポートで、「金融当局による文言の上方修正は足元のサイクルを巡る当社の見解を裏付けるものだ」と表現の変化に言及。「金融当局が流動性のパンチボウルを片付け、流動性の過剰を不足に転じて最終的に資本コストを押し上げる」ことにつながると指摘した。

  07-09年のリセッションは住宅市場と金融機関の行き過ぎた動きに端を発したものだが、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は7月の議会証言で、金融市場に現時点で「赤の点滅は全く見られない」との認識を示した。

Get a Little Bit Stronger

The Fed hasn't called economic activity "strong" since May 2006

Source: Federal Reserve Board, Bloomberg Analysis. Key: 2= quite strong/strong; 1.5= solid, 1= moderate/picked up; 0.5= firmer footing, modest, continues to expand; 0= paused, moderated, insufficient; -0.5= slowing; -1=weakened further, slow, risks; 2= contract

原題:Fed Sees an Economy Hopping Like 2006 as ‘Strong’ Resurfaces(抜粋)

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