アップルの時価総額、他のFAANG銘柄並み評価なら2兆ドル近くか

  • 1兆ドル台乗せもバリュエーションは他のテクノロジー企業を下回る
  • 低いPERは利益率への不安映す、競争激化で収益性低下懸念

Photographer: Hannelore Foerster/Bloomberg

Photographer: Hannelore Foerster/Bloomberg

米アップルの株式時価総額は2日に1兆ドル(約112兆円)を超えたが、同類の人気テクノロジー株と比べて興味深いのは大台乗せではなく、もっと高く評価されていない点だ。

  投資家がそれに不満を表しているわけではない。今週アップルが発表した好調な売上高見通しで株価上昇に弾みが付き、米企業で初めて時価総額が13桁に達した。「FAANG」と称される大型テクノロジー株の一角であるアマゾン・ドット・コムは1兆ドルの大台まであと約1050億ドルの水準にある。

  アップルもFAANG銘柄の一つだが、バリュエーション(株価評価)などの重要な側面では違いがある。相対的に見て、アップルの業績は同類の大型テクノロジー株ほどには評価されていない。過去1年間の利益は560億ドルで、ナスダック100指数構成企業で次に利益の大きい企業の2倍だが、株価収益率(PER)は同指数構成銘柄の70%に後れを取っている。

  言い換えると、アップルの利益がアルファベットやフェイスブックなどと同様に寛大に評価されていれば、アップルの時価総額は1兆ドルより2兆ドルに近くなるということだ。

  そうした水準に評価されない理由はよく知られている。アップルの収入源はハードウエアで、グーグルやマイクロソフトとは異なる。利益成長率はアマゾンの半分程度にとどまり、利益率に忍び寄るプレッシャーが将来の利益動向への懸念を高めている。

  アップルの低調なPERは大部分、利益率への懸念を映している。米国人の10人に9人が既に携帯電話を保有する成熟市場での競争激化で収益性が低下すると警戒し、投資家はアップルの利益を高く評価することに後ろ向きだ。株価売上高倍率(PSR)で見ると、アップル株は4倍で、ほぼ市場平均並み。

  ウェザーストーン・キャピタル・マネジメントの社長で首席ポートフォリオマネジャーを務めるマイケル・ボール氏は「誰もがアイフォーンを2台持つことにならない限り、ここからの倍増は極めて難しい」と語った。

Case for $2 Trillion

Apple could have doubled if its earnings were credited with the same generosity as other tech giants

Source: Bloomberg

原題:A Trillion-Dollar Apple Is No FAANG When It Comes to Valuation(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE