TOPIXが続落、業績失望の食品や機械安い-銀行や保険も

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  • アサヒGHや山崎パン、クボタが下げ、決算後のトヨタも売られる
  • 好決算のスズキやHOYAは上昇、輸送用機器や精密機器は高い
Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg

3日の東京株式相場はTOPIXが続落。決算失望のアサヒグループホールディングスや山崎製パンなど食料品株、クボタなど機械株が安く、銀行や保険は続落。半面、スズキや住友商事など決算評価銘柄が買われ、日経平均株価は小反発。

  TOPIXの終値は前日比9.51ポイント(0.5%)安の1742.58、日経平均株価は同12円65銭(0.1%)高の2万2525円18銭。

  ニッセイアセットマネジメントの久保功株式ストラテジストは「日本銀行の金融政策の正常化が進められることで長期金利の上昇が為替にどう影響を与えるのかが不透明。米中通商摩擦も解決と悪化という見方を繰り返しはっきりしない」とした上で、「企業業績の好調は既に株式市場の前提条件となっているが、そうした複数の不安要因が落ち着いて見れば日本株は割安という見方になりそう」と語った。

東証内株価ボードを見る見学者

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  通商政策やマクロ環境に大きな変化がなく、個別企業の決算が指数に影響を与える展開となった。TOPIXの下落寄与度上位には通期利益計画を減額したクボタを筆頭として、アサヒGH、山崎パン、伊藤忠商事など決算が失望された銘柄が並ぶ。水戸証券投資顧問部の酒井一チーフファンドマネジャーは「米中貿易問題に対する見方はなお強弱感が入り交じっている」として、「決算シーズンとあって業種の傾向がはっきりせず、個別銘柄中心の動き」と述べた。

  銀行や保険株の下げが目立った。「日銀は正常化ではあってもペースは予想されていたほど速くない。小幅でゆっくりとの市場評価になるだろう」と、ニッセイAMの久保氏はみる。

  決算を発表した銘柄では、4-6月期営業利益が市場予想を上回ったスズキが大幅高となったほか、純利益が市場予想を上回ったHOYAや住友商事もTOPIXの上昇寄与度上位。大和証券の高橋和宏株式ストラテジストは、同証の集計では金融除く主要企業の4-6月期経常利益は前年比10%程度の増加になっているとし、「通期8.3%増益に向けて順調。加工組立や電機中心に強い」と評価した。

  • 東証33業種は食料品、海運、鉄鋼、銀行、保険、電気・ガス、不動産など27業種が下落
  • 精密機器、石油・石炭製品、鉱業、輸送用機器など6業種は上昇
  • 売買代金上位ではカカクコムや山陽特殊製鋼が大幅安、午後決算発表のトヨタ自動車も安い
  • 米テスラ急伸が追い風となったパナソニック、野村証券が業界で最も優れた顧客・製品ポートフォリオと評価したSCREENホールディングスは高い
  • 東証1部売買高は13億9949万株、売買代金は2兆3265億円
  • 値上がり銘柄数は435、値下がりは1609
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