ポンドは下落で反応-英中銀の楽観的な見通し、市場を納得させられず

  • 一時7月20日以来の安値、予想外の全会一致での利上げ決定後
  • 数カ月以内の再利上げに意欲的になるとは考えにくい-ラボバンク

2日の為替市場でポンドは下落。イングランド銀行(英中央銀行)が利上げを実施し、タカ派的な姿勢を示したが、市場は景気見通しが改善するとの当局の見方に懐疑的な姿勢を崩していない。

  英中銀は同日の金融政策委員会(MPC)で政策金利を0.25ポイント引き上げ、0.75%とすることを決めた。市場予想に反して全会一致での決定だった。ただ、カーニー総裁が今後の利上げペースは緩やかになると示唆したほか、英国の欧州連合(EU)離脱の先行きが依然見通せない中で引き締め策を講じる論拠に市場関係者が疑問を持っているため、ポンドは一時7月20日以来の安値に下げた。

2日のポンド相場

  ラボバンク・インターナショナルのシニア通貨ストラテジスト、ジェーン・フォリー氏は「EU離脱に関する合意がいまだに成立していないことは周知の通りで、そうした中で英中銀が追加利上げの可能性を市場に納得させるのは非常に困難だ」と指摘。「MPCが向こう数カ月以内の再利上げに意欲的になるとは考えにくい。ポンドは政治的な不透明感に強くさらされる状態が続いている」と述べた。

  短期金融市場の織り込み方で見ると、次回の利上げは2019年9月で変わらず。ポンドは2日、一時、0.9%安の1ポンド=1.3016ドルを付けた。

記者会見を行うカーニー英中銀総裁

出所:ブルームバーグ)

原題:Pound Slides as Market Lacks Conviction on BOE’s Optimistic View(抜粋)

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