米雇用統計、好調な雇用増続くも賃金は停滞打破せず

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

7月の米雇用統計では健全なペースでの雇用者増加が示されるだろうが、賃金がこれまでの沈滞傾向を一気に打ち破るとは期待されていない。

  記録的な求人件数と、財政拡大が喚起する個人消費と設備投資を背景に、今年の雇用者数の伸びは月間平均21万5000人となっている。労働市場が引き締まり、失業率が50年ぶりの低水準付近で推移し、企業が働き手不足を嘆く状況において、この雇用者の伸びは予想を上回っている。その一方でデータには相変わらず経済のスラックが浮き彫りにされ、賃金の伸びはリセッション(景気後退)前の水準に回復していない。

  米東部時間3日午前8時半に発表される7月雇用統計も、このトレンドを継承した内容となりそうだ。

  クレディ・スイスの米国担当エコノミスト、ジェレミー・シュワルツ氏は賃金の伸びについて、「危機前の3.5ー4.5%レンジに戻ることはないだろう。名目国内総生産(GDP)成長率が当時よりやや低いからだ。つまり交渉力が労働者にあって、労働市場がタイトでも、2000年代中盤や90年代のサイクルに見慣れた本当に速い賃金の伸びは期待できないということだ」と述べた。

7月雇用統計、予想ポイント

  • 非農業部門雇用者数は19万3000人増-6月は21万3000人増
  • 失業率は3.9%に低下、6月は4%-米金融当局が長期的な完全失業率と整合すると見なす水準は4.5%
  • 平均時給は前年同月比2.7%増、6月と同じペース-前月比は0.3%増、6月は0.2%増

原題:Jobs Boom to Roll On, But U.S. Pay Gains Still Can’t Keep Up (1)(抜粋)

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