8月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが3日続伸、テクノロジー株の上昇など意識

  2日のニューヨーク外国為替市場ではドルが3日続伸。ドル指数の上昇率は1週間で最大となった。市場では早い段階に広がった貿易を巡る懸念が落ち着き、米テクノロジー株の上昇や原油値上がりが意識された。

  ドル指数は大きく上昇。主要通貨ではポンドやスウェーデン・クローナが値下がり。円はドルに対し堅調を維持した。アップルはこの日、米企業としては初めて時価総額が1兆ドルを突破した。

  ニューヨーク時間午後4時58分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ユーロは対ドルで0.6%安の1ユーロ=1.1585ドル。円は対ドルで0.1%高の1ドル=111円65銭。ポンドは0.9%安の1ポンド=1.3016ドル。

  この日早くには貿易摩擦が市場で大きく注目されていた。中国は、米国が関税を引き上げた場合は対抗措置を講じる姿勢を示している。一方でロス米商務長官は、中国が経済システムを変えない限り、今後さらなる痛みが待ち受けることになるとの認識を示した。

  ポンドは下げをほぼ埋める場面もあった。イングランド銀が市場の予想通り利上げを実施し、今後の追加利上げも示唆したことが手掛かり。

欧州時間の取引

  ドルは欧州時間も堅調に推移。貿易を巡る世界的な緊張の高まりが背景にある。また米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日の声明で、経済活動は「力強い」ペースで拡大していると指摘し、漸進的な利上げの方針をあらためて示したこともドルの支援材料となった。
原題:Dollar Gains as Shares Rebound After Trade Threats: Inside G-10(抜粋)
Dollar Climbs on Trade Tensions Ahead of U.S. Data: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ナスダック続伸、ハイテク高い-原油上昇

  2日の米株式市場ではナスダック総合指数が3日続伸。良好な企業決算発表が相次ぐ中、テクノロジー銘柄中心に買われた。アップルの時価総額は米企業として初めて1兆ドル(約111兆5000億円)を突破した。7月の雇用統計発表を翌日に控え、米国債は上げ幅を縮小した。

  • 米国株はハイテク主導で上昇、輸出銘柄不振でダウはほぼ横ばい
  • 米国債は反発、10年債利回り3%を下回る
  • NY原油は大幅反発、クッシング在庫減や地政学的緊張で
  • NY金は続落、約1年ぶりの安値-ドル高の逆風で

  テスラとスクエアが決算発表後に急伸し、ナスダック総合指数を押し上げた。一方、トランプ米大統領が中国への関税率引き上げをちらつかせる中でボーイング、3M、デュポンなどの輸出企業が値下がりし、ダウ工業株30種平均は軟調だった。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%高の2827.22、ナスダック総合が1.2%高の7802.69。一方、ダウ平均は7.66ドル(0.1%未満)下げて25326.16ドル。ニューヨーク時間午後4時50分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.98%。

  ニューヨーク原油先物市場では、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が大幅反発。オクラホマ州クッシングの在庫が前週末から7月31日にかけて減少したと伝わったほか、イランが数日内にホルムズ海峡で軍事演習を行うとのロイター報道が影響。1カ月余りで最低の水準から持ち直した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は1.30ドル(1.9%)高い1バレル=68.96ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は前日比1.06ドル安の73.45ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は続落。貿易摩擦懸念が高まる中でドルが上昇し、金はここ1年余りで最低の水準に下落した。RBCウェルス・マネジメントのジョージ・ジロ氏は「ドルの強さで金への逆風が続いている。これを阻むものは何もないようだ」と述べた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.6%安の1オンス=1220.10ドルで終了した。

  3日に発表される7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が19万2000人増と予想されている。タングルウッド・ウェルス・マネジメントのシニア投資オフィサー、カーティス・ホールデン氏は「一方では貿易問題からくる不透明性が存在する。だがその反面、少なくとも現時点では米国内の景気情勢は非常に堅調だ」と指摘した。

  米国債市場では、前日3%を上回っていた10年債利回りが一時は3bp余り低下した。5年債と30年債の利回り差はここ1週間で最大となった。
原題:Tech Leads Stock Rebound as Oil Gains With Dollar: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Pare Gains Before July Jobs Data; 10Y Yield Below 3%
Oil Bounces From One-Month Low as U.S. Supply Hub Seen Draining
PRECIOUS: Gold Posts Lowest Close in a Year as Dollar Advances

◎欧州債:まちまち、イタリア2年債利回りは一時1%突破

  2日の欧州債市場ではドイツ債の利回り曲線がブル・フラット化した一方、フランス債はスティープ化、スペイン債はベア・フラット化とまちまちだった。イタリア債は再び軟調。イングランド銀行が0.25ポイントの利上げを決めた英国債は荒い値動きとなった。

  ドイツ債は日本国債に連れ高し、貿易戦争の不安によるリスクオフ基調にも後押しされた。ただ、米国株式指数の下げ縮小で上げ幅を削った。

  フランス20年債入札の需要が少なくとも2007年以降で最低だったことから、フランス債の利回り曲線はスティープ化。日本の投資家が日本国債に投資するため資金を還流させるとの懸念が強まった。

  イタリア債は大幅安。リスクオフの地合いと低調なスペイン国債入札、トリア財務相とサルビーニ、ディマイオ両副首相が予算について会合を開くなど悪材料が続いた。2年債利回りは一時1%を上回った。10年債利回りは3%手前で足踏み。

  イングランド銀行が全会一致で利上げを決定したものの、金利ガイダンスがハト派的と解釈されたため英国債は上昇。

  ドイツ10年債利回りは1.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.46%、スペイン10年債利回りは変わらずの1.45%、イタリア10年債利回りは12bp上昇の2.91%。
原題:EGB Curves Mixed, Italy 2Y Breaks 1%; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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