長期金利が低下、日銀買い入れオペで需給逼迫感ー超長期には売り圧力

更新日時
  • 新発10年債利回りは0.105%に低下、一時0.13%まで上昇
  • 需給的に締まっているのは間違いない-メリル日本証

債券市場では長期金利が低下した。日本銀行による国債買い入れオペを受けて需給逼迫(ひっぱく)感が強まった。

  3日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)高い0.13%まで上昇。午後はオペ結果を受けて0.105%と、2営業日ぶりの水準に低下した。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「今週は指し値オペや臨時オペで残存期間5年超10年以下は予定外の分だけで2兆円程度買い入れている。需給的に締まっているのは間違いない」と指摘。「市場が売りを試して相場が落ち着くと、ショートが残って買い戻しが入りやすい。長期金利が0.10%を割り込む局面で、日銀が柔軟に減額できるのかが次のポイントになる」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比11銭安の149円98銭で取引を開始。その後はじりじりと水準を切り上げてプラスに転じ、一時は150円15銭まで上昇。結局は3銭高の150円12銭で引けた。

  日銀はこの日、長期と超長期ゾーンを対象に国債買い入れオペを実施。買い入れ額は残存期間5年超10年以下が4000億円と、予定外に実施された前日のオペと同額だった。10年超25年以下は1800億円、25年超は600億円とそれぞれ前回から据え置かれた。応札倍率は5年超10年以下と10年超25年以下が前回オペから低下した一方、25年超は上昇した。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、日銀オペについて「予想通り5-10年をさりげなく4000億円に減らした。ただ、前日のオペで今月は1回増えたことになり、10年ゾーンはかなりタイトな状況だろう」とみる。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後4時時点)

前日比
2年債-0.115%-1.0bp
5年債-0.075%-1.0bp
10年債 0.105%-1.0bp
20年債 0.620%-1.0bp
30年債 0.845%+1.5bp
40年債 0.975%+2.0bp

*T

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