中国のジャンク債に割安感-アバディーンは4~6月に保有増やす

  • 刺激策で環境改善続く-アバディーンはオフショアジャンク債を購入
  • 輸出減速懸念するなら、不動産部門支援が自然-ルカシャブスキー氏

中国の不動産開発業者が抱える社債の大量償還を巡る懸念が高まる中、欧州の資産運用会社アバディーン・スタンダード・インベストメンツはオフショアジャンク債購入で良いタイミングが訪れていると指摘する。

  アバディーンは中国が講じる刺激策で環境改善が続くと見込んでおり、不動産業者を中心に本土企業のオフショアジャンク債に割安感があるとみている。アジア社債・新興国市場クレジット調査責任者、ポール・ルカシャブスキー氏(シンガポール在勤)によると、同社はこの点を踏まえて4-6月(第2四半期)にエクスポージャーを増やした。

  ルカシャブスキー氏はシドニーで取材に応じ、「中国のオフショア債はこの3、4年にわたり非常に割高な資産クラスだったが、2018年1-6月(上期)は妙味が増す一角になった」と指摘。「減速気味の成長軌道と貿易摩擦の激化による波及的影響の可能性を踏まえ、われわれは7-12月(下期)に政策が緩和されると見込んでいる」と述べた。

Yield Attraction

China junk corporate spreads reached 16-month high in June

Source: ICE BofAML

  中国人民銀行(中央銀行)はこの数週間で景気下支えに向けた一連の施策を公表した。

  ルカシャブスキー氏は「金融環境が厳しくなり、投資家が企業の借り換え能力に関して不安になりつつあることが問題だった。ゆっくりだが確実に一連の政策がこれに対処しようとしている」と分析した。

  「中国が輸出の減速を懸念するなら、内需への寄与が非常に大きい不動産セクターの支援に乗り出すのが自然だ」と同氏は説明。「一部の中国不動産業者には良好な指標と見通しを持つにもかかわらず、われわれが不合理と考える水準にまで価格が変動した銘柄もある。このため、われわれはエクスポージャーを高めるのに不安はなかった。状況の改善余地がまだあるとみている」と話した。

原題:China Junk Bond Bargains Tempt Aberdeen to Increase Exposure(抜粋)

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