【引受実績】三菱モルガン首位、相場操縦影響なし-7月サムライ債

  • BPCE、NAB、現代キャピタルという全案件に関与して662億円
  • 社債、財投機関債では主幹事外しや指名されないケース相次ぐ

7月のサムライ債引き受けランキングは、三菱モルガン・スタンレー証券が首位になった。国債先物相場操縦を受けた影響はなかった。

  ブルームバーグのデータによると7月のサムライ債はBPCE、ナショナルオーストラリア銀行(NAB)、現代キャピタル・サービシズの3発行体、10件で総額2464億円だった。三菱モルガンは全案件で主幹事を務めてシェア29.8%(自社発行を除く)で首位だった。単月主幹事トップは6月(同率で2社)に続いて2カ月連続。SMBC日興証券と大和証券が26.5%で続いた。

  三菱モルガンは6月29日、国債先物の相場操縦が明らかなり2億円超の課徴金勧告を受けた。これを受けて社債や財投機関債で指名していた主幹事団から外したり、主幹事に指名しない発行体が相次いだが、こうした動きはサムライ債ではなかった。4-6月で4位だった年度順位は4-7月で3位になった。フィリピンの8月予定のサムライ債でも5大証券の一角として三菱モルガンは主幹事に指名されている。

  三菱モルガンの池崎陽大デット・キャピタル・マーケット部長は7月のサムライ債について「起債数が限定的だった中、マーケット環境なども後押しして良い形で発行体と投資家をマッチングできた」と話した。発行市場については「低金利の下で国内債対比である程度魅力に見える案件が投資家ニーズに合致し良好な環境が続いた」と分析した。

  BPCE、NAB、現代キャピタルに主幹事指名の背景を問い合わせたが、現時点で回答は得られていない。

  サムライ債の今年度の累計(4-7月)ではSMBC日興がシェア24.3%で4-6月の2位から1位に順位を上げた。ロイズ・バンキング・グループが5月に起債した3本合計で1690億円の案件や7月のBPCE、NABで主幹事を務めた。2位はみずほ証券の20.4%、3位は三菱モルガンの19.3%となった。

【サムライ債引き受けランキング】

7月引受会社金額シェア件数
三菱モルガン662億円29.8%10
SMBC日興589億円26.5%
大和証589億円26.5%
野村証239億円10.7%
みずほ証 73億円3.3%
シティ 73億円3.3%
4-7月
4-6月
引受会社引受額シェア件数
SMBC日興2473億円24.3%24
みずほ証2080億円20.4%23
三菱モルガン1969億円19.3%22
野村証1659億円16.3%21
大和証1536億円15.1%20
メリル日本 300億円 2.9%
シティ 173億円 1.7%
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