MUFG:4-6月純利益は9%増、3メガ銀は順調な滑り出し

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  • 米モルガン・スタンレーの好業績が純利益押し上げ-米減税効果
  • 表面上好印象だが内容には弱さ、サプライズではないーアナリスト

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の2018年4-6月期の連結純利益は、前年同期比9%増の3150億円となった。政策保有株の売却益が増加したほか、与信関係費用で戻し入れがあった。

  2日に決算資料を開示した。4-6月期純利益の通期予想に対する進捗率は37%で、先に決算発表した三井住友フィナンシャルグループみずほフィナンシャルグループとともにまずまずの滑り出しとなった。

  MUFGは通期期予想を8500億円に据え置いた。政策保有株の売却が進み売却益が624億円に膨らんだほか、与信関係費用が前年同期の200億円の負担から246億円の戻し入れに改善した。本業のもうけを示す連結業務純益は同18%減の2864億円だった。円債売買益減少を主因に国債等債券関係損益が減少した。

  低金利環境が続く中で、国内の預貸利ざやには引き続き縮小圧力が掛かっている。4-6月期の2行合算の国内業務部門預貸金利回り差は前年同期の0.80%から0.77%まで縮小した。

  海外ではアジア・オセアニア地域のクレジットローンや米州での住宅ローンが好調だった。アジアを中心に金利競争が激しく環境は厳しいが、国内に比べ収益は確保しやすい状態だという。米国減税の恩恵を受けた出資先、モルガン・スタンレーの業績好調も純利益を押し上げた。

  連結経費率は69.6%となり17年度実績の68%より悪化した。経費はほぼ横ばいで推移したが、粗利が前年度比で6.1%低下したことが要因。

  マッコーリー・グループの守山啓輔シニアアナリストは、MUFGの決算は見た目は悪くないが、業務純益を含む内容には弱さを感じるとコメントした。ただ、会社が示した中期計画の範囲内でありサプライズではないとしている。今後、日本銀行の政策調整により10年金利が上がってくると余剰資金を国債投資に移してリターンが得られるなど、若干ながらポジティブに働くとみている。

4-6月決算主要項目:

  • 資金利益は前年同期比3.9%増の4805億円
  • 役務取引等利益は4.4%増3126億円
  • 国債売買益を含むその他業務利益は56%減の656億円
  • 株式等関係損益は624億円の利益
  • 与信関係費用は246億円の戻し入れ

  7月30日に発表した三井住友Fの純利益が前年同期比6%減の2271億円、翌31日発表のみずほFGは同36%増の1610億円で同28%だった。4-6月期純利益の通期予想に対する進捗率は三井住友Fが32%、みずほFGが28%で、いずれも25%を超える順調な滑り出しとなった。

好調なスタート

3メガ銀行4-6月期の進捗率は25%超 (単位10億円)

出所:会社資料

  

(詳細情報を追加し、全体の構成を変更しました.)
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