9月利上げを準備、漸進的ペース維持を確認-市場関係者コメント

米連邦公開市場委員会(FOMC)は7月31日-8月1日に開いた定例会合で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.75-2%のレンジで据え置くことを決定し、景気拡大を健全なペースに保つため、漸進的な利上げ姿勢を維持する方針も示した。次回9月25-26日会合での利上げ確率は80%前後で変わっていない。

  市場関係者は以下のようにコメントした。

◎ドルは「堅調地合い」、FOMCが漸進的ペース再表明-SVB:
  FOMCは政策金利を据え置いたものの、漸進的に利上げを進める計画をあらためて表明したことからドルは支えられると、シリコン・バレー・バンクのシニア外国為替トレーダー、ミン・トラン氏が指摘。
  「FOMC当局者のコメントを背景に、ドルの堅調な地合いは変わらない」。
  今回の決定は「かなり予想されていた。声明の内容は全般的に、追加の漸進的な利上げが今の景気トレンドと整合的とのFOMC見解を裏付ける」。

◎三菱UFJ銀行経済調査室の栗原浩史チーフ米国エコノミスト:
  FOMC声明文の変更は非常に限られていた。現状判断を前向きに改善したという修正だけだった。足元の経済指標を中立に評価した表現だと思うので、特段タカ派という感じでもない。
  現状の政策運営スタンスに変化がないということで、広く予想されている9月の利上げはよほどの情勢変化がなければ実施することを示唆した。
  ドル全般については、少し長い見方かもしれないが、どちらかといえば下落方向とみている。通商面が過熱しているし、トランプ大統領もドル高をけん制したいというところもあると思う。

◎Fedは9月利上げ準備、8月は静観-ブルームバーグ・エコノミクス:
  市場には9月利上げ観測が広がり、12月利上げの可能性に傾斜していることから、Fedは8月のFOMCで政策に関して新たなガイダンスを示す必要はほとんどなかった。ブルームバーグ・エコノミクスのカール・リカドンナ、ティム・マヘディ両氏がリポートで指摘した。
  声明の文言調整は率直で最小限であり、前回会合で見られたよりも力強い経済成長を認めた。
  当局者は2Qのデータが一時的であるとして年後半の減速を恐らく見込んでいるものの、声明は直近のGDPの結果の持続性について立場を示すことを避けた。政策当局者は当面の間、この政治色の濃い議論に参加することを避けたいと考えだ。
  「おおよそ均衡している」とのリスク評価を維持したことは、パウエルFRB議長の最近の議会証言からのメッセージを踏襲するものだ。経済成長は加速し、インフレ圧力も強まっているものの、Fedは利上げの漸進的なペースに固くコミットしている。

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