テスラの4~6月現金燃焼は市場予想下回る、株価上昇

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  • 4-6月決算は資金調達巡る市場の懸念を緩和
  • マスクCEO、今年後半に黒字達成との見通しあらためて表明
Photographer: David Paul Morris

電気自動車(EV)メーカー、米テスラの4-6月(第2四半期)の現金燃焼(フリーキャッシュフローの赤字幅)はアナリスト予想を下回った。マスク最高経営責任者(CEO)は長年の赤字から黒字への転換は間近との見通しを堅持した。時間外取引で株価は急伸した。

  マスク氏の1日の株主宛て書簡によると、4ー6月の現金燃焼は7億3900万ドル(約826億円)。アナリスト予想は約9億ドルだった。それ以前の4四半期中3四半期で現金燃焼は10億ドルを超えていた。

  マスクCEOは年内にさらなる資本調達は必要ないと述べてきたが、アナリストらは同社が「モデル3」の生産ペース目標の達成時期を何度も先延ばししてきたため、資本調達を巡る同CEOの主張に関してもこれまで懐疑的見方をしてきた。大衆にEVを普及させるという創設以来の目標達成で中心的役割を果たすモデル3の生産ペースはこのところ改善しており、同社は7-9月(第3四半期)の生産台数を最大5万5000台と見込んでいる。

  マスクCEOとディーパック・アフジャ最高財務責任者(CFO) は同株主宛て書簡で、「15年を要したが、手頃な価格で長距離走行可能であると同時に利益率も高いEVを生産するという当社の創業時の目標を達成できた」とし、「今年後半には、創業以来初めて損益の持続的な黒字とキャッシュフローの黒字を見込んでいる」と述べた。

  米株式市場の時間外取引で、ニューヨーク時間1日午後5時(日本時間2日午前6時)現在、テスラ株は5.7%高。今年に入って1日の通常取引終値まで3.4%下げていた。

  テスラの6月末時点の手元資金は約22億ドルと、2016年1-3月(第1四半期)以来の低水準だった。しかし現金燃焼ペース鈍化で前進したことは懐疑的な見方の人からも称賛された。

  メーンステイ・キャピタル・マネジメントのデービッド・クドラCEOは、「テスラの現金燃焼状況に強い印象を受けた。品質やサービスの問題の方が心配だ」と指摘した。

  テスラは6月最終週にモデル3の生産目標である週5000台を達成。現在は19年中に週1万台生産を目指している。1年前の段階では18年中に達成する計画だった。

  ガーバー・カワサキ・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメントのCEOで、テスラ株強気派として知られるロス・ガーバー氏は、「私は非常に満足だ。非常に堅実な進展であり、前進するための手元資金は潤沢だ。向こう5年でテスラは素晴らしい会社になるだろう」と述べた。

原題:Tesla Slows Cash Burn as Musk’s Model 3 Production Picks Up (1)(抜粋)

(CEOの株主宛て書簡の内容などを追加して更新します.)
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