8月1日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル堅調、午後は一時上げ失う-安全通貨は高い

  1日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが堅調。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)が市場の予想通り政策金利の据え置きを決定した後は、一時上げを失う場面もあった。

  ブルームバーグのドル指数はFOMC声明発表後にいったん下げた後にすぐに切り返したが、上値を抑えられる展開となった。FOMCはこの日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを1.75-2%で据え置くことを決定した。また経済活動は力強いペースで拡大しているとの認識を示した。

  安全通貨は上昇。米国が中国からの輸入品2000億ドル(約22兆3400億円)相当に関税を課す計画について、税率の25%への引き上げを検討しているとの報道が手掛かりとなった。主要10通貨では円が最大の上げ。スイス・フランもユーロに対して値上がりした。

  米政府高官2人は1日の電話会見で、トランプ大統領が米通商代表部(USTR)に対し、関税率の引き上げに関して一般からの意見を求めるよう指示したと語った。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。ドルは対ユーロでは0.3%高の1ユーロ=1.1660ドル。円は対ドルで0.1%高の1ドル=111円73銭。FOMC声明発表後には0.4%高の111円39銭を付ける場面もあった。

欧州時間の取引

  欧州時間は、FOMCの声明発表を控えてドルが上昇。米国が中国からの輸入品に関税を課す計画について、税率を従来予定の2倍余りに引き上げることを提案すると一部で報じられ、世界の貿易関係を巡る緊張が高まった。
原題:Fed Dents USD Only Briefly, Trade Rift Buoys Havens: Inside G-10(抜粋)
Dollar Climbs Ahead of Fed as Trade Tensions Rise: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ダウとS&P反落、10年債利回り3%台に

  1日の米株式市場ではダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数が反落。米中の貿易摩擦悪化で製造業の株価が下げた。一方、アップルの好決算を受けてハイテク株は買われた。

  • 米国株はダウとS&P反落、アップル好決算受けてハイテク買われる
  • 米国債は下落、10年債利回り3%台に上昇
  • NY原油は続落・5週ぶり安値、米在庫増と産油国増産で
  • NY金は反落、年内の米利上げペースが注目集める

  米国債は下落。10年債利回りは6月以降で初めて3%を上回り、米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利維持を発表した後もこの水準付近を維持した。

  S&P500種は前日比0.1%安の2813.36。ダウ工業株30種平均は81.37ドル(0.3%)下げて25333.82ドル。ナスダック総合指数は0.5%高の7707.29。ニューヨーク時間午後4時48分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.0%。

  ニューヨーク原油先物市場では、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が続落。米エネルギー情報局が発表した週間在庫統計で原油在庫が予想外に増加したことや、サウジアラビアやロシアの増産で、世界的に供給が増加傾向にあるとの懸念が高まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は1.10ドル(1.6%)安い1バレル=67.66ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は前日比1.82ドル安の72.39ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反落。年内の米利上げ見通しが投資家の注目を集めた。背景ではドルが続伸、米10年債利回りは一時3%を上回った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限はFOMC結果発表前に、前日比0.5%安の1オンス=1227.60ドルで終了した。

  S&P500種は早い時間の上げから下落に転じた。米国が関税率を引き上げた場合にまず影響が及ぶ工業株の下落が響いた。中国は米国に対し、貿易を巡る「どう喝と圧迫」をやめるよう警告、米が関税を引き上げた場合は反撃すると言明した。アップルは前日発表した決算の好調を手掛かりに過去最高値を更新、ナスダック総合を押し上げた。

  このほか、10年債利回りが3%を上回ったことに反応して銀行株が買われた。

  日本国債の軟調が影響し、米国債の売りはアジア時間から続いていた。午前に米財務省が発表した四半期定例入札の発行額が大方の予想より引き上げられたことを受け、米国債への売りがかさんだ。FOMCへの反応は薄かった。
原題:Stocks Mixed, Treasuries Decline as Fed Stands Pat: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Fall on Auction Size Increases; 10Y Yield Tops 3%(抜粋)
Oil at Five-Week Low as Supply Worries Compound Trade War Threat(抜粋)
Gold Declines as Fed’s Rate Plans Outweigh Global Trade Spat(抜粋)
Bank Shares Rally as 10-Year Treasury Yields Top 3%(抜粋)

◎欧州債:再び下落、日本の投資家の買い需要に懸念-FOMCも意識

  1日の欧州債相場は、ユーロ圏国債が日本国債に追随して下落し、利回り曲線はベア・スティープ化した。日本の投資家による買い需要に不安が高まったことが背景にある。市場予想を下回った米ISM製造業総合景況指数を受けて売りは一時的に劣勢となったが、FOMC声明発表を前に欧州現物市場の引けにかけて再び下げを広げた。

  ドイツ10年債利回りは0.5%で上昇を抑えられたが、2年債と30年債のスプレッドは拡大。

  準中核国債がアンダーパフォーム。日本国債の利回りが妙味を増していることから日本の投資家による買い需要後退が懸念された。

  フランス、ベルギー債とも利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、6月以来の高水準。

  イングランド銀行(英中央銀行)の金利判断を2日に控え、英国債は下げを広げた。短期金融市場が織り込む0.25ポイント利上げの確率は92%。

  ドイツ10年債利回りは4bp上昇の0.49%、スペイン10年債利回りは5bp上昇の1.45%、イタリア10年債利回りは6bp上昇の2.78%。
原題:EGBs Resume Sell-off Ahead of FOMC; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE