アップル向けで苦戦のジャパンディスプが未来志向の新製品を発表

  • 音声でディスプレー作動の鏡や視界に速度表示のヘルメットなどを紹介
  • 伊藤CMO「私ならほしい」-社員はポロシャツ、浴衣姿の女性スタッフも
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

ジャパンディスプレイ(JDI)は1日、独自技術を採用した試作段階を含む新開発品5点を発表した。液晶ディスプレーの主要供給先である米アップルが「iPhone(アイフォーン)」販売で苦戦を強いられる中、新たな取引先を開拓しようと同社としては珍しい内容のプレゼンテーションを披露した。

  「未来への旅(Future Trip)」と題した発表会には、伊藤嘉明チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)がディスプレーを組み込んだドアの後ろから登場。スマートスピーカーのように音声でディスプレーが作動する鏡や、視界に速度メーターや衛星利用即位システム(GPG)情報を表示できるヘルメットなどを紹介した。

  ジャパンディスプはアップルに液晶パネルを供給しており、アイフォーンの売れ行きなどが業績に影響する。18年3月期は4年連続で純損失を計上している。スマホで採用が進む有機ELパネルの量産体制も整っていない。CMOという役職は、新製品の開発に特化した新体制を4月に発足するのに先立ち昨年10月に新設した。

  社員がそろいの黒のポロシャツを着用する中、スーツ姿の伊藤CMOは「これからは見るだけでなく触れる、味わうなど五感で感じる。ディスプレーはインターフェースに変わる」と力説した。イベントではヘルメットをかぶった男性や浴衣姿の女性スタッフなども登壇し、製品の紹介を手伝った。

  企業や個人向けに販売を予定しているというディスプレー型の鏡は、その前に立った人の声に反応して天気予報や予定などを表示できる。人が反転して背面を内蔵カメラで撮影し、振り返った際に後ろ姿を確認できる機能もある。一連の製品紹介の中で伊藤CMOは「私ならほしい」と笑って見せた。

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