ドルの安泰続く、割食うのはユーロと円-ドイツ銀が人民元台頭を分析

  • 人民元の台頭は必ずしもドルにとって問題ではない-ウィンクラー氏
  • ロシアのプーチン大統領は元を潜在的な準備通貨とみていると発言

中国が準備通貨としての人民元の地位を高めようとする中で、圧倒的な存在感を示すドルの安泰は少なくともしばらくは続きそうだが、ユーロと円は人民元に道を譲ることになりそうだ。ドイツ銀行はこう分析している。

  ストラテジストのロビン・ウィンクラー氏は今週のリポートで、「人民元の台頭は必ずしもドルにとって問題ではない」と指摘。「地政学的懸念がドルから元への一定のリバランスにつながる可能性はあるが、主要な代替準備通貨の役割を人民元がユーロと円から引き継ぐ公算がより大きいことを経済・金融面での展開が示唆している」と記した。

ソース:Deutsche Bank AG

  ウニクレディト銀行は先週、資本規制と人民元に完全な交換性がないことが、グローバル市場での人民元利用拡大を後押しする中国政府の取り組みを妨げるだろう指摘。一方、ロシアのプーチン大統領は今週、人民元を潜在的な準備通貨と見なしていると記者団に述べた。

  ウィンクラー氏はドルと人民元、ユーロ、円の4通貨に対する52通貨の動きに基づき、国内総生産(GDP)全体で4通貨がどの程度使われているかを割り出した。
   
  人民元が使われているブロックはGDP全体のほぼ3分の1を占め、3年前の約20%からその割合を高めたという。アジアや中南米で全般的に元相場の影響力が強まっている。ドルの割合も39%から48%に上昇。対照的にユーロは29%から19%、円は13%から5%にそれぞれ低下したとしている。

  中南米で人民元がドルの役割を脅かしている国もあるものの、全体としては元建て外貨準備が今後「一貫して増加」する中で、「ドルよりもむしろユーロと円が影響を受ける可能性が高いだろう」とウィンクラー氏は結論付けた。

原題:Dollar Spared as Yuan Undercuts Euro and Yen’s Global Status (3)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE