ウォール街キャリア返せと元AQR取引責任者が訴え-不正巻き添えか

  • ミタル氏はITGに関係する監督当局の調査に巻き込まれた
  • ITGは調査を決着させるため2030万ドルの支払いでSECと合意

Photographer: Joshua Roberts / Bloomberg

ヒテシュ・ミタル氏は、ヘッジファンド運営会社AQRキャピタル・マネジメントのトレーディング責任者の職を3年前に失った。古巣の証券会社インベストメント・テクノロジー・グループ(ITG)に関係する監督当局の調査に巻き込まれたことが理由だ。

  ミタル氏は自分が不正行為と無関係だと証券取引委員会(SEC)が認定した事実に基づき、ITGがウォール街でのキャリアを台無しにしたと主張。同社を相手取り損害賠償を求める訴えを7月30日に起こした。

  ITGは、顧客の注文情報を利用して利益を上げるための自己勘定取引デスクをひそかに運営していた疑惑を決着させるため、2030万ドル(現在の為替レートで約22億7300万円)を支払うことで2015年8月にSECと合意した。11年にITGを退職したミタル氏は、SECの調査に関係する部署の責任者を務めていた。同氏は自分の評判を傷つけるITGの虚偽の供述が、AQRによる解雇につながり、数百万ドルの年間報酬とパートナーへの昇格を棒に振る結果になったと訴えた。

  ITGの広報担当J・T・ファーリー氏は「ミタル氏は7年前に退職しており、係争中の法的案件にはコメントしない」と回答。SECのクリス・カロファイン報道官は、コメントを控えている。

原題:AQR’s Ex-Head of Trading Sues Broker He Says Derailed His Career(抜粋)

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