マナフォート被告が無罪主張、「裏切り者」ゲーツ被告に転嫁ー初公判

  • ゲーツ被告は服役を逃れるため検察に虚偽の証言したと弁護士が主張
  • 検察:マナフォート被告は税逃れしてぜいたく品を購入

2016年米大統領選挙でトランプ陣営の選対本部長を務め、税法違反や銀行詐欺罪で起訴されたポール・マナフォート被告の初公判が7月31日、米バージニア州アレクサンドリアの連邦地裁で開かれた。ロシアによる米大統領選介入疑惑を巡るモラー特別検察官の捜査を端緒とする裁判としても初。

ポール・マナフォート被告

撮影:Aaron P. Bernstein / Bloomberg

  マナフォート被告の代理人を務める弁護士は冒頭陳述で、同被告はいかなる罪も犯しておらず、右腕だったリック・ゲーツ被告に裏切られたと主張。ゲーツ被告は多額の金を着服した上に服役を逃れるため検察に虚偽の証言をしたと陪審に訴えた。

  検察側によると、マナフォート被告はウクライナで政治コンサルタントとして6000万ドル(現在の為替レートで約67億2000万円)超の所得を得たにもかかわらず虚偽の納税申告を行ったほか、キプロスの銀行口座を米当局から隠し、2000万ドルを借り入れる際に銀行を偽った。検察側は陪審員らに、税逃れで得た利益でマナフォート被告は2万1000ドルの腕時計や1万5000ドルのオーストリッチ製のジャケットなどぜいたく品を購入したと語った。

リック・ゲーツ被告

撮影:Andrew Harrer / Bloomberg

  マナフォート被告の弁護士、トマス・ゼーンレ氏はこの日、初めて弁護戦略を明らかにした。それは全てをゲーツ被告のせいにする戦略だ。ゼーンレ氏によると、両被告が働いていた政治コンサルティング会社から金を盗むなど、ゲーツ被告はマナフォート被告を繰り返し裏切ったという。ゲーツ被告は有罪答弁を行い、モラー氏のチームに協力している。

  一方、検察はマナフォート被告の有罪を裏付ける膨大な量の証拠と多くの証人がいるとしており、マナフォート被告がゲーツ被告に罪を着せようとしても検察側の主張が崩れないようにする戦略だ。

原題:Manafort Bashes Turncoat Gates as Liar With ‘Hand in Cookie Jar’(抜粋)

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