アップルの時価総額1兆ドル企業への道-株式数減少に注目

  • 現在の発行済み株式数はピークだった2012年の約4分の3ほど
  • 株式数の試算によると1兆ドル達成には株価206ドル超が必要
Photographer: David Paul Morris
Photographer: David Paul Morris

米アップルは7月31日に発表した4-6月(第3四半期)決算で利益・売上高が共にアナリスト予想を上回ったが、初の時価総額1兆ドル(約112兆円)の米企業となる上で、もう一つチェックすべき数字がある。株式数だ。

  自社株買いを背景にアップルの発行済み株式数は減少しており、同社の時価総額が13桁、すなわち「兆」の桁を達成するかどうかは、純粋に算術のレベルでこの数が重要となる。自社株買いが株価を押し上げるかどうかの議論はまた別の問題だ。

  1兆ドル達成に向け多くのことが正しく進む必要があるのは明確で、最も重要なのは株価の上昇。だが、これがクリアされた場合、発行済み株式数がにわかに鍵を握ることになる。

  アップル株はこの日、米株式市場で190.29ドルで終了。時価総額1兆ドルには203.45ドルへの上昇が必要ということになるが、困ったことにこの計算は5月初めに同社が発表した発行済み株式数をベースとしており、その後株式数が減少しているのは間違いない。

  アップルは近年、大規模な自社株買いを実施。現在の発行済み株式数はピークだった2012年の約4分の3ほどだ。その後、株式数は平均で四半期ごとに1.3%、月ベースに直すと約0.4%減少している。単純にアップルの直近の発表からの期間についてこの減少率を当てはめると、株式数は48億5100万株となり、時価総額1兆ドル達成には株価は206ドルをわずかに上回る水準に上昇が必要ということになる。

  そして、直近の発行済み株式数を知りたいなら、通常は決算発表の翌日に米証券取引委員会(SEC)に提出される四半期報告書(10Q)まで待たなければならない。

原題:Apple’s Falling Share Count and the Wait for a $1 Trillion Stock(抜粋)

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