FOMCが利上げ一時停止の時期を議論か-1日の会合後声明発表へ

  • 今回は据え置きがほぼ確実、9月利上げの見通し強まる可能性も
  • パウエル議長は7月の議会証言で「当面」という限定的表現を使用
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は先に、金融当局が進めている政策金利の引き上げについて、将来のある時点でいったん休止する可能性があることを示唆した。そして当局者らは現在、そのような一時停止をどの程度早期に検討するかを議論している。

  米金融当局が1日まで2日間の日程で開く連邦公開市場委員会(FOMC)では、金利据え置き決定がほぼ確実視されている。一方、会合後の声明でさらなる漸進的利上げにあらためて言及することがあれば、9月利上げの見通しが強まることになる。

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む利上げ確率は、今回のFOMCがほぼゼロなのに対し、9月25、26両日の会合は80%をやや上回っている。

  上院銀行委員会で7月17日に証言したパウエル議長は、漸進的な利上げ継続が「for now(当面)」の方針だと述べた。FOMCが現行の引き締め局面で将来的な一時休止の可能性をちらつかせようとするなら、この「当面」という限定的表現を声明に盛り込むかもしれない。

  元FRBのエコノミストで現在はコーナーストーン・マクロのパートナー、ロベルト・ペルリ氏は「データにもFOMCの予想にも目に見えるようなインフレの脅威がない点を踏まえれば、今後の動きに条件を加えることは理にかなう。このため、『当面』という表現は適切と考えられ、今回ではないにしても、近いうちに声明に盛り込まれる可能性がありそうだ」と語った。

  FOMCはこのほか、金融政策の運営スタンスに関し「緩和的」とした表現を巡り、もっと中立に近いものに変更することも検討中であることが、6月12、13両日のFOMC議事録で示されている。しかし、1日の会合後にはパウエル議長の記者会見が予定されていないため、声明のガイダンスを6月会合とほぼ同じままとするのが最も簡単なやり方だろう。

  ジェフリーズのチーフ金融エコノミスト、ウォード・マッカーシー氏は「メッセージの大きな変更は予想されない。それを明確化するためのパウエル議長の会見が予定されていないためだ。当局者は政策正常化の道筋でどの地点にあるのか情報を更新しようと努めていると見受けられ、それがコミュニケーション上の課題となるだろう」と話した。

  米国債のイールドカーブ(利回り曲線)の平たん化も、利上げのいったん停止の可能性についての議論の緊急性が増す一因となっている。セントルイス連銀のブラード総裁やアトランタ連銀のボスティック総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、利上げをあまりにも積極的に進めれば、逆イールドにつながりかねないと懸念を表明している。

原題:Fed to Discuss When to Pause Gradual Hikes: Decision Day Guide(抜粋)

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