開設から1年のサイトがアマゾンに対抗ーソフトバンクが270億円出資

  • ソフトバンクの「ビジョン・ファンド」が米ブランドレスに出資
  • 同社の商品は大抵、アマゾンで販売されている同等の商品より安い
Photographer: Brandless
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ソフトバンク・グループの孫正義最高経営責任者(CEO)を価格の安さで驚かせることは難しいが、米新興企業ブランドレスは今春のミーティングで同氏をやや仰天させた。

  ブランドレスの創業者らは孫氏に対し、エキストラバージンオリーブオイルからカーボンスチール製アイラッシュカーラーに至るまで、同氏がテーブルから手に取った全ての商品がたった3ドルだと保証した。安さの秘訣(ひけつ)は、販売する全ての商品が自社ブランドであることだ。

  無印良品に触発されたブランドレスは、ウェブサイトで約300種類の商品を販売する。その全てが家庭の定番商品で、大半の価格は3ドルだ。商品にはオーガニックのパスタソースなど高級そうな製品も含まれるが、大抵はアマゾンなどで販売されている同等の商品よりも低価格だ。

  アマゾン・ドット・コムに対抗するのは自殺行為のように思えるかもしれないが、ブランドレスの売り文句は孫氏を納得させるのに十分だった。ブランドレスは7月31日、ソフトバンクの「ビジョン・ファンド」が同社に2億4000万ドル(約270億円)出資したと発表した。同社の企業価値は5億ドル強と評価された。同社のティナ・シャーキーCEOは、アマゾンを直接の競争相手として見ていないとし、「アマゾンは何でも屋だが、われわれは商品を絞って販売している」と述べた。

Brandless’s no-label prices compare favorably with those on other sites

Data: Company websites

  シャーキー氏は2014年にサンフランシスコで、オーストラリアの小売業界のベテラン、イド・レフラー氏と共にブランドレスを創業。サイトは昨年開設された。

ブランドレスの創業者シャーキー氏とレフラー氏

ソース:Brandless

  ブランドレスの取締役に就任するソフトバンクのマネジングパートナー、ジェフ・ハウゼンボールド氏は、データ重視や、平凡な商品に話題を生み出せることが同社の主なセールスポイントだと説明。ソフトバンクは海外の電子商取引企業では、インドのフリップカート・ドット・コムや中国のアリババ・ドット・コムなどに出資しているが、米国ではブランドレスがスポー衣料品販売のファナティクスに次ぐ2番目の投資先となる。

原題:A Year-Old Site Takes On Amazon With SoftBank’s $240 Million(抜粋)

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