スプリントとTモバイル合併、投資家が行方注視ー1日決算で情報期待

  • ワシントンDCでの合併協議は「ポジティブ」-ウェルズ・ファーゴ
  • 現在の平穏な状態は今後の順風満帆を意味しない-キメルマン氏

Photographer: Akos Stiller/Bloomberg

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TモバイルUSとスプリントの265億ドル(約2兆9600億円)規模の合併計画は、トランプ米政権下の他のディールと違って反対の嵐に遭っていない。

  米携帯電話事業者4位のスプリントは1日の取引開始前、同3位のTモバイルは同日午後に4-6月(第2四半期)決算を発表する。投資家はこの機会に、合併計画が当局の支持を得られているのか、周波数帯やプリペイド事業といった大型資産売却の用意が両社にあるのかなどの情報を得たいだろう。
            

Quite the Pair

T-Mobile has led the industry in new customers, while Sprint has struggled

Sources: Company reports, Bloomberg data

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのアナリスト、ジェニファー・フリッチ氏は「ワシントンDCでは肯定的な話が徐々にわれわれの耳に入っている」と述べ、「この種のディールに対して怒りをあらわにするグループからも現時点では特に声は上がっていない」と語った。

  もっとも、合併プロセスはなお初期の段階だ。規制当局による審査は始まったばかりで、反対派は27日まで米連邦通信委員会(FCC)に反対意見を提出することができる。一部の合併案件に批判的だったトランプ大統領は、この案件に関してこれまでのところ沈黙を守っている。

  ワシントンの消費者保護団体パブリック・ナレッジを率いるジーン・キメルマン氏は「今回のディールの先行きについて人々は少し早く仮説を立て過ぎているかもしれない」とし、「現在の平穏な状態が今後の順風満帆を意味しているとは思わない。8月末前後にこの案件に関して懸念を表明する人がかなり出てくると思う」と述べた。

  スプリントとTモバイルの担当者にコメントを求めたが、今のところ返答はない。

  両社の合併に批判的な人々は、合併が価格上昇、イノベーションの遅れ、サービスの劣化につながると警告する。キメルマン氏は6月27日の議会公聴会で、積極果敢な競争が「この合併によって失われる」ことに懸念を表明していた。

原題:T-Mobile, Sprint Investors Seek Deal Update as Opposition Muted(抜粋)

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