中国のデレバレッジ政策、取りやめではなく「緻密」に実施

  • 過激なデレバレッジ政策が包括的な調整に入った-王一峰氏
  • 減速する年末に向け緩和的措置がさらに打ち出される-胡偉俊氏

 Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

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債務問題に対処している中国当局が景気減速と貿易戦争に直面し、レバレッジ圧縮の取り組みをやめたわけでなない。これまで以上に選択的に債務削減を進める方針だ。

  与信の伸びを抑えるための広範なキャンペーンが始まってから2年足らず。当局が今重視しているのは国有企業と一部不動産市場の債務減らしだ。シャドーバンキング(影の銀行)と地方政府の借り入れを縮小するため強化された規制は、突然の景気失速を回避するため緩和されつつある。
 
  共産党中央政治局は7月31日の会議で、外部環境が「著しく変化」したとの認識を示したが、習近平総書記(国家主席)は、より慎重なペースで進めるとしながらもレバレッジ縮小政策の継続を確認した。 

  民生銀行の王一峰研究員(北京在勤)は「過激なデレバレッジ政策が包括的な調整に入った」と述べ、与信環境は「引き締め」から「緩め」にシフトしつつあると分析。今後は債務抑制を「より緻密」に行う方向に政策スタンスが傾いているとも語り、デリケートかつ難しい対応だと説明した。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国経済責任者、胡偉俊氏(香港在勤)は、一部のセクターで債務を抑制しそれ以外のセクターでは融資を奨励するという「緻密なデレバレッジ」は困難な仕事だとの見方を示した上で、「中国はまだ緩和サイクルの初期段階にあり、経済成長が年末に向け一段と落ち込むとわれわれは予想している。その頃には緩和的措置がさらに打ち出されるだろう」と語った。

原題:China Slowdown Means Debt Warriors are Re-Aiming, Not Giving Up(抜粋)

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