IMF、ギリシャ経済に暗い見通し-金融支援脱却控え

  • 「リスクは下振れ方向」、銀行は一層の資本増強が必要とも指摘
  • 公的債務の持続可能性に疑問、2038年頃から再びGDP比率上昇も

8年間続いた金融支援プログラムからの脱却を数週間後に控えるギリシャについて、国際通貨基金(IMF)は暗い見通しを示した。

  IMFは年次審査報告書で、ギリシャ政府が財政・経常収支の不均衡を是正し、プラス成長を回復させたことを称賛しつつ、「リスクは下振れ方向に傾いている」と指摘。ギリシャの銀行業界には一層の資本増強が必要かもしれないとの見方を示し、IMF理事の一部からはギリシャの公的債務の長期的な持続可能性と、財政と成長見通しの現実性に疑問が挙がったと明らかにした。

Gloomy Fund

The IMF sees Greece's growth rate dropping sharply after a short-lived rebound

Sources: IMF, European Commission

  金融支援からの卒業に際して祝賀ムードが漂うギリシャと欧州担当者からの発言に、IMFの報告書は冷や水を浴びせた。欧州委員会はギリシャの国内総生産(GDP)と比較した公的債務が2060年まで低下を続けると見込むが、IMFは38年頃から再び上昇すると予測する。

  この報告を受け、ユーロはドルに対して下落に転じた。ギリシャ債は下落し、10年債利回りは10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.97%となった。

原題:IMF Gives Downbeat View of Greek Economy as Bailout Era Ends (1)(抜粋)

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