中国:インフラ投資中心の景気下支え示唆-対米貿易摩擦の中で

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  • 財政政策が内需拡大と経済構造の調整でより大きな役割を担う
  • レバレッジ圧縮の取り組みは慎重なペースで継続と表明

中国共産党中央政治局は7月31日、債務削減の取り組みや対米貿易摩擦によるリスクを踏まえ、景気下支えに一段と重点を置くことを示唆した。

  習近平総書記(国家主席)が主宰した政治局会議後のコミュニケでは、下期は今後をより見越した柔軟で効果的なものとするため経済政策を改善しつつ、レバレッジ圧縮の取り組みを慎重なペースで続けると表明。国営新華社通信が会議の内容を報じたところによると、外部環境は「著しく変化した」とし、主な問題の解決に向けて的を絞った措置を講じる方針を示した。

  指導部は中国経済の弱い部分を補う取り組みの一環として、インフラ整備により重点を置くことを求めた。

  IHSマークイットのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、ラジブ・ビスワス氏(シンガポール在勤)は「中国指導部は下期にますます難しい状況に直面している」と指摘。「膨張する債務の抑制に向けたレバレッジ削減と、米中貿易戦争の影響を受けている中小企業支援との間で政策面の綱渡りを余儀なくされている」とコメントした。

  コミュニケは内需拡大と経済構造の調整で財政政策がより大きな役割を担う一方、慎重な金融政策スタンスを維持し、資金供給を管理、合理的で十分な水準に流動性を保つと言明した。

  指導部は住宅価格の上昇をしっかりと抑制する方針をあらためて表明。都市ごとにそれぞれ見合った不動産政策を重視する姿勢を示した。中国経済をさらに開放するとともに、「有用かつ効果的、意味のある」改革措置を検討し、講じていくとした。

原題:China Politburo Signals Greater Focus on Growth Amid Trade Spat(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します.)
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