米中が交渉再開を模索、全面的な貿易戦争の回避目指す

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  • トランプ政権、1日にも対中関税の対象拡大を発表する可能性
  • 中国が譲歩に同意すれば米は関税対象拡大を控える可能性と関係者

トランプ大統領と習近平国家主席

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

米国と中国は全面的な貿易戦争の回避を目指し、交渉再開を模索している。事情を知る関係者2人が明らかにした。

  匿名を条件に語ったこれら関係者によると、ムニューシン米財務長官と中国の劉鶴副首相の各代理が非公開協議を行い、正式な交渉を再開する方法を探っている。

  これら関係者によると、具体的な日程や議題、協議の形式はまだ固まっていないものの、さらなる交渉が必要との点でムニューシン、劉鶴両氏は一致している。

  貿易摩擦を巡って米中両国はいずれも譲歩を拒否し、交渉は数週間にわたって行き詰まったままだ。だが匿名を条件にした別の関係者は、トランプ政権の対中貿易姿勢について今週、米高官レベルでの協議が開かれることを明らかにした。

  7月31日の米株式相場は反発。貿易を巡る緊張が緩和するとの見通しを受け工業株が上昇、ボーイングやキャタピラー、3Mの上げ幅はいずれも1%を超えた。

  米政府は8月1日にも追加関税を課す中国製品を増やす見通しで、今回は160億ドル相当(約1兆7900億円)が対象になるとみられている。ただ、米政府が関税対象リストの詳細を詰めており、実施は数週間遅れる可能性がある。中国政府は同規模の米製品に関税を課し、報復する方針を表明している。

  内部の議論の事情に詳しい関係者によると、米国は中国から一定の譲歩を引き出そうとしており、中国が同意すれば米国が追加関税の対象拡大を控えることもあり得る。

  交渉再開を目指すムニューシン長官の取り組みを難しくしているのがライトハイザー米通商代表部(USTR)代表の強硬姿勢だ。USTRは昨年、1974年通商法301条に基づく大統領の指示を受け調査を実施、中国が米知的財産権を侵害しており、この損害を相殺するため関税が必要との結論を示した。

  米財務省の報道官にコメントを求めたが返答はなかった。

原題:U.S., China Said to Aim to Restart Talks to Defuse Trade War (3)(抜粋)

(関係者の情報などを追加して更新します.)
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