きょうの国内市況(7月31日):株式、債券、為替市場

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●TOPIXが続落、日銀は金融緩和を継続-銀行や輸出一角安い

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  東京株式市場ではTOPIXが続落。日本銀行による金融政策決定会合を受けて、収益改善期待が後退した銀行株が大きく売られた。輸送用機器や機械など輸出関連株の一角も安い。

  TOPIXの終値は前日比14.86ポイント(0.8%)安の1753.29と続落、日経平均株価は同8円88銭(0.04%)高の2万2553円72銭で小反発した。

  三井住友アセットマネジメントの石山仁チーフストラテジストは、「日銀の政策決定は一定の長期金利上昇やETFの銘柄別買い入れ額の見直しなどほぼ観測通りの内容だった。材料出尽くしから相場上昇につながりにくかった」と指摘。銀行株は「マイナス金利による収益への影響を緩和するとの思惑がはげた上、マーケットが仕掛けすぎた反動から下げがきつくなった」と言う。

  東証33業種はその他金融、銀行、電気・ガス、パルプ・紙、卸売、保険、輸送用機器など25業種が下落、上昇は海運、ゴム製品、鉱業など8業種。売買代金上位では、マイナス金利環境の継続で三菱UFJフィナンシャル・グループなど3メガ銀グループが下落。ゴールドマン・サックス証券が想定以下の減益決算と指摘した日本M&Aセンターは急落、半面、第1四半期営業利益が市場予想を上回ったオリエンタルランドとTDKは高い。

  東証1部の売買高は前日比36%増の19億7243万株、売買代金は同43%増の3兆2636億円で6月15日以来の3兆円超え。値上がり銘柄数は613、値下がりは1436。

●債券上昇、日銀緩和策の長期化観測でフラット化-総裁発言受け売りも

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  債券相場は上昇。日本銀行がこの日の金融政策決定会合で、強力な金融緩和継続のための枠組み強化を打ち出したことを受けて、大規模緩和策の長期化観測を背景に利回り曲線のフラット(平たん)化が進んだ。一方、黒田東彦総裁の会見での発言を受けて長期金利が低下幅を縮める場面があった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低い0.09%で取引を開始。午後に日銀の政策決定内容が伝わると、徐々に買い圧力が強まり、一時は0.045%と、20日以来の水準まで低下した。

  超長期債も軒並み買われ、新発20年物の165回債利回りは一時7.5bp低い0.525%、新発30年物59回債利回りは8.5bp低い0.745%、新発40年物の11回債利回りは10bp低い0.865%を付けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、日銀の政策決定について、「当分の間はイールドカーブコントロールを変えないことを宣言したということ。今までと変わらず粘り強く緩和策を続ける姿勢がさらに強く示されて、市場は従来通り長期金利が0.1%を上回ることはないと判断した」と指摘。「大枠として緩和姿勢が強化されたことが好感されて、買い戻される展開になっている」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比9銭安の150円35銭で取引を開始。日銀の政策発表後に一時150円24銭と、日中取引ベースで2月5日以来の水準まで下落したが、徐々に買い戻され、150円80銭まで急上昇。結局は25銭高の150円69銭で引けた。

  黒田日銀総裁は午後の定例会見で、長期金利の変動幅について、「現在のプラスマイナス0.1%の倍程度を念頭に入れている」と述べた。声明文に書かれていない発言を受けて債券市場では一時的に売りが優勢となり、長期金利は0.045%から低下幅を縮め、0.06%に戻した。

●円下落、長期金利低下で売り優勢ー日銀が緩和枠組み強化

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  東京外国為替市場では円相場が下落。日本銀行が発表した「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」を受けて売り買いが交錯する中、国内長期金利の大幅低下を背景に円売りがやや優勢となった。

  円は午後5時4分現在、主要16通貨全てに対して下落。ドル・円相場は前日に比べ0.4%円安の1ドル=111円45銭前後で推移している。日銀の金融政策決定会合発表後に110円75銭から111円30銭のレンジで上下した後、111円44銭まで円売りが進行。その後、111円ちょうど付近まで値を戻したが、国内長期金利が一段と低下すると一時111円46銭付近まで円安に振れる場面があった。

  外為どっとコム総研の神田卓也調査部長は、長期金利の目標レンジ柔軟化とのヘッドラインに反応して瞬間的に円高に振れたが、中身を見てフォワードガイダンスが設定されていたことが「一番円安にとっては大きかった」と説明。「消費増税のGDP(国内総生産)への影響を見極めることになると、最低でもここから2年近くは強力な金融緩和を継続するという宣言にみえる」と話した。

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