Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

中国の「#MeToo」運動に勢い-有名TV司会者のセクハラ疑惑

  • 7月25日に公表された匿名の書簡が朱軍氏の女性への嫌がらせを主張
  • CCTVインターン時の14年に被害と女性ー朱氏のコメント得られず

中国中央テレビ局(CCTV)の男性司会者によるセクハラ疑惑が浮上し、米国で始まった「#MeToo」運動が中国でも勢いを増しつつある。

  7月25日に公表された匿名の書簡が告発したのは、国営のCCTVで20年以上にわたり番組の司会役を務める朱軍氏。書簡を書いた女性はCCTVでインターンをしていた2014年に朱氏からセクハラを受けたと主張した。朱氏は最近までCCTVで自身の番組を持っていたほか、旧正月(春節)を祝う幾つもの番組で共同司会を担当している。

朱軍氏

Source: ImagineChina

  中国当局が情報の拡散を嫌う場合、ソーシャルメディアでの情報共有がしばしば制限される。「微博」と「微信」のユーザーはこの女性の書簡に関する投稿を共有できなかったが、朱氏を巡る情報は広がった。そして先週末、理由は不明だがユーザー間でこの告発の情報が共有できるようになり始めた。

  中国の「#MeToo」運動が目立つようになったのは今年1月。この時は北京航空航天大学の教授に対する訴えがソーシャルメディアに掲載された。以降、学術界やメディア関係者らに対する告発が続いている。

  朱氏の携帯電話に電話したが応答はなかった。昨年終了した同氏の番組を担当した複数のプロデューサーにも接触を試みたが返答はなく、CCTVからのコメントも得られなかった。

  朱氏に対する告発を先に報じた米紙のニューヨーク・タイムズ(NYT)とウォールストリート・ジャーナル(WSJ)、それに中国メディアの財新も同氏と接触できないとしている。この問題に関する財新の記事は27日午後にウェブサイトに最初掲載されたが、その後削除された。

  微博のユーザーが朱氏に対する告発情報を共有できることについて、同社の広報担当者はコメントを控えた。微信を運営するテンセント・ホールディングス(騰訊)の担当者も今のところ問い合わせに応じていない。

原題:China’s MeToo Movement Gains Force as State TV Anchor Is Accused(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE