Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

任天堂株が続落、一時3.7%安-米ファンドによる空売り報道後

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

任天堂株が続落。同社株については在ニューヨークのヘッジファンド、メルビン・キャピタル・マネジメントを率いるガブリエル・プロトキン氏が、約413億円規模の売りポジションを保有していることが30日報じられていた。

  31日は一時前日比3.7%安の3万6150円を付け、今月4日以来の日中下落率となった。報道によると、元SACキャピタル・アドバイザーズの著名トレーダーとしても知られるプロトキン氏の取引は多い日で任天堂株の出来高の7%を占め、アナリストたちを驚かせた過去2カ月にわたる株価下落の一因となった。

  市場は突然の株価下落に翻弄(ほんろう)されており、プロトキン氏の売りポジションがさらに懸念を増大させる可能性がある。長期保有の株主が家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の売れ行きに疑念を持ち始めているのではないかとの臆測とともに、経済誌やゲーム専門誌などで株価の下落基調を伝える報道が増えていた。同社の株価は5月の高値から最大で27パーセント下落している。

  同ファンドは段階的に売りポジションを積み増している。30日に東京証券取引所が開示した空売り残高に関する報告によると、プロトキン氏のファンドの空売り残高は発行済み株式数の約0.8%に相当する約119万株となっている。ブルームバーグのデータによると、任天堂株の売り持ちでは少なくとも2013年以降で最大。

  プロトキン氏は、SACキャピタルの創業者スティーブン・コーエン氏の支援を得ながら14年12月にメルビン・キャピタルを設立。メルビン・キャピタルの運用資産は約70億ドル(約7780億円)。米アマゾン・ドット・コムや米マクドナルド株の積極的な買い姿勢で15年の同ファンドの運用成績は47%と、ブルームバーグがまとめた運用資産10億ドル以上のヘッジファンド50社のランキングで2位だった。

  メルビン・キャピタルのデービッド・カード最高執行責任者(COO)に任天堂株の売りについて何度かコメントを求めたものの回答は得られなかった。

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