Photographer: ANTHONY WALLACE/AFP

中国で国産医薬品への不信再び-ワクチン不祥事でパニック

  • 長春長生生物科技と武漢生物製品研究所の粗悪ワクチン製造が発覚
  • ソーシャルメディアで消費者の不信感広がる
Photographer: ANTHONY WALLACE/AFP

中国でのワクチンメーカーを巡る不祥事で、粗悪ワクチンの接種を受けた子どもの親の間でパニックや抗議活動が広がっている。少なくとも製薬会社2社が粗悪ワクチンを子ども向けに販売していたことが発覚し、国内製薬業界の安全性を巡り疑念が再び強まっている。
 
  深圳上場の製薬会社、長春長生生物科技と国有ワクチンメーカーの武漢生物製品研究所が粗悪ワクチンを数十万の単位で製造していたことが政府の調査で判明。長春長生生物科技は製造・検査データの捏造(ねつぞう)にも手を染めていた。

長春長生生物科技(吉林省長春)

フォトグラファー:VCG via Getty Images

  ツイッターに掲載された動画によれば、北京にある国家衛生健康委員会の建物周辺で30日にデモが行われ、参加者はワクチン販売の規制強化を要求。ワクチン不祥事を受け、ソーシャルメディアで中国消費者の不信感が拡大している。

  外国メーカー製造のワクチンを求めて香港に渡航する親も現れ、中国の1220億ドル(約13兆5500億円)規模の製薬業界には新たな痛手となっており、調査が続く中で多くの製薬会社の株価が大きく下げている。2016年には期限切れワクチンが国内で販売されていたことが大きな問題となった。

  

  また10年前には化学物質のメラミンが混入した国産粉ミルクが販売され、少なくとも乳児6人が死亡、数十万人に健康被害が及んだ。この事件を連想するファンドマネジャーもいる。  

中国河北省で予防接種を受ける乳児

フォトグラファー:Imaginechina via AP Photo

  旭方投資管理の王晨パートナー(上海在勤)は「ワクチン不祥事が一段と深刻化し、粉ミルク事件よりも大きく波及する可能性がある」と指摘。「人々の健康に関わる問題である限り、小さな事件で収まることはあり得ない」と語った。


香港の民間クリニック-予防接種が行える

フォトグラファー:Anthony Wallace / AFP via Getty Images

原題:China’s Vaccine Scandal Revives Safety Concerns as Parents Panic(抜粋)

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