任天堂、4-6月営業益は9割増で市場予想を上回る

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  • スイッチ本体の販売台数は4.4%減の188万台に-「ラボ」は不発
  • 年末商戦に向けたソフトの販売動向を注視-エース研の安田氏
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

任天堂が発表した4-6月の連結営業利益は前年同期比88%増の305億円と市場予想を上回った。家庭用ゲーム機「スイッチ」は本体販売が鈍化したが、ソフト売り上げ好調が増益に寄与した。ブルームバーグが集計したアナリスト5人の営業利益予想平均は256億円だった。

  31日に開示資料によると、売上高は9.1%増の1682億円(市場予想は1869億円)、純利益は44%増の306億円(同236億円)だった。今期(2019年3月期)の営業利益予想は2250億円に据え置いた。スイッチの販売台数は4.4%減の188万台にとどまった。6月末までの累計では1967万台となった。

  ゲームタイトルでは「マリオテニス エース」などが100万本以上を売り上げた。発売済みタイトルも好調だった。スイッチ本体販売の起爆剤として4月に投入した工作キット「ニンテンドーラボ」の累計販売は139万本だったが、明確な効果は得られなかった。

  スマホ向けゲーム部門の売上高は0.4%増の90億円にとどまった。新作では「ドラガリアロスト」を今夏、スマホ版「マリオカート」の「Mario Kart Tour」の配信も今期中に予定している。

  昨年3月に発売したスイッチの販売好調を受け今年1月には5万円をうかがう展開となった任天堂の株価だが、販売鈍化や今期の人気ソフト発売が下期に集中することが判明するに連れ、特に5月以降は軟調に推移。同月の高値から最大で27%下落し、31日の終値は前日比2.1%安の3万6760円となっている。

  エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは、スイッチ販売について「ハードは大体想定より少し弱いくらいで、ソフトは大幅に増えているので内容としてはすごく良かった」と指摘。年末商戦に向けての強力なラインアップの販売動向を注視していると話した。

(ソフト販売の詳細などを追加しました.)
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