ソフトバンク、クシュナー氏の新興企業に出資見送り

  • 出資決定なら利益相反の可能性ースプリントとTモバイルは審査過程
  • カドレには他の投資家が出資提案、企業価値20億ドルに上昇

ソフトバンクの孫正義氏

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

ソフトバンクグループのテクノロジー投資ファンド「ビジョン・ファンド」は、トランプ米大統領の娘婿で大統領上級顧問のジャレッド・クシュナー氏が株式を保有する不動産テクノロジー新興企業カドレへの投資を見送った。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ただ、カドレには他の投資家が出資を提案している。

  関係者2人によると、1つの条件概要書(タームシート)ではカドレの企業評価が最大20億ドル(約2220億円)とされている。これは約8億ドルだった前年末の評価額の2倍余りに相当する。

  カドレの広報担当者は投資家の特定を控え、取り扱いに注意を要するその他の情報について提供できないと回答した。

  クシュナー氏は米政権で中東政策を担っていることから、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が資金の大半を提供するビジョン・ファンドからカドレが出資を受ければ、利益相反に当たる可能性があった。ソフトバンクも子会社スプリントとTモバイルUSの合併が米当局の審査を受けている過程にある。

  ソフトバンクはカドレに1億ドル以上の投資を検討していたとされる。ソフトバンクは今回、コメントを控えた。クシュナー氏の弁護士、アビー・ローウェル氏もコメントしなかったが、同氏は以前にカドレにとってクシュナー氏は「不活発な」投資家で、同社のための交渉に加わってはいないと述べていた。

原題:Kushner’s Cadre Is Said to Fail to Win Backing From SoftBank(抜粋)

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