キャタピラーの好業績、成長不安拭えず-見通し引き上げでも株下落

更新日時
  • 4-6月期の利益はアナリスト予想を上回る
  • 輸入制限や2019年の利益成長を投資家は懸念-アナリスト

キャタピラーは4-6月(第2四半期)決算で利益が市場予想を上回り、通期見通しを引き上げた。さらに、輸入関税でも利益率は持ちこたえると予想したが、投資家の懸念を抑えきれていない。

  鉱業や建設業向けの重機メーカーで最大手のキャタピラーの株価は30日に2%下落した。一部のエンドユーザー(最終需要者)が成長サイクルのピークに達する可能性がある中、トランプ米大統領の貿易戦争が同社にもたらす衝撃はまだこれからだとの懸念が根強い。

  昨年70%上昇したキャタピラー株は今年に入って11%下落し、ダウ工業株30種平均構成銘柄の中で不振が目立つ。発表済み利益ベースを基準にすると、同社株はダウ平均に比べて2015年以降で最も割安な水準付近で取引されている。

  同社製の黄色の掘削機やダンプカーの需要は、貿易摩擦の激化でも粘り強さを見せているものの、鉄鋼などへの輸入関税がいずれは利益率を悪化させるとの懸念は根強い。同社は1-3月(第1四半期)決算に関する電話会議で第1四半期が「年内最高だろう」と説明して株価が下落した経緯があり、懸念の払拭(ふっしょく)に取り組んでいる。

  ウィリアム・ブレアのアナリスト、ラリー・デマリア氏は電話インタビューで、「輸入制限を巡る懸念や景気循環がピークに達する可能性は依然として残るが、もっと重要なことは来年の利益成長が鈍化することだと思う」と述べ、「キャタピラーは成長株からバリュー株に移行するかもしれない」と指摘した。

原題:Caterpillar Earnings Success Fails to Ease Lingering Growth Fear(抜粋)

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