7月30日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル軟調、主要中銀の政策会合控え-月末要因も影響

  30日のニューヨーク外国為替市場ではドルが軟調。主要10通貨ほぼ全てに対して値下がりした。月末のポートフォリオのリバランスに絡んだ資金フローや米企業決算を巡る懸念、米国以外の中央銀行が今週の政策会合で緩和の度合いを弱めるとの見方が重しとなった。

  ブルームバーグのドル指数はこの日0.2%低下。このままいけば月間ベースで4カ月ぶりの下落となる。月末に向けてドルのロングを減らす動きが見られている。主要10通貨では北欧の通貨とスイス・フランが高い。一方で円とオーストラリア・ドルは上値が重かった。今週は日本銀行、米連邦公開市場委員会(FOMC)、イングランド銀行(英中央銀行)、インド準備銀行が政策会合を開く。

  ニューヨーク時間午後4時56分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.2%低下。ドルは対ユーロで0.4%下げて1ユーロ=1.1705ドル。対円ではほぼ変わらずの1ドル=111円08銭。

  クレディ・アグリコルのストラテジスト、ジェニファー・ハウ氏はリポートで、同社のモデルによれば、月末の資金フローは全般的に強いドル売りになると見込まれると記した。

  広範なドル売りに加え、国内総生産(GDP)統計を受けたスウェーデン・クローナ高などを背景にユーロは上昇した。

欧州時間の取引

  主要中銀の政策会合を控えてドルは欧州時間も下落。主要通貨ではスウェーデン・クローナが最も上げた。スウェーデンの4-6月(第2四半期)GDPが市場予想を上回ったことが手掛かり。
原題:Dollar Drops Before BOJ and Fed Meetings, Month-End: Inside G-10(抜粋)
Dollar Falters as Major Central Bank Decisions Eyed: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ハイテク売りで株が続落、原油は大幅高

  30日の米株式相場は続落。大型ハイテク株がこの日も売りを浴び、テクノロジー銘柄に買い疲れの兆候が示された。米国債は長期債を中心に下落、原油は大幅反発した。

  • 米国株は続落、FANG銘柄売り込まれる-ナスダック1%余り下落
  • 米国債は反落、10年債利回り上昇-イールドカーブがスティープ化
  • NY原油は大幅反発、供給リスク巡り不安高まる
  • NY金は続落、FOMC控えて弱気派が優勢

  ナスダック総合指数は前週末比で1%余り下落し、直近3営業日の下げ幅は3月以来最大となった。フェイスブックとアマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル親会社アルファベットから成るFANG銘柄はいずれも下げ、そのうちネットフリックスが下げ幅最大。フェイスブックが決算を発表した25日以来のFANG指数の下落率は9%を超えた。

  S&P500種株価指数は前週末比0.6%安の2802.60。ダウ工業株30種平均は144.23ドル(0.6%)下げて25306.83ドル。ナスダック総合指数は1.4%安の7630.00。米国債市場では、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて2.97%。

  ニューヨーク原油先物市場では、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が大幅反発。カナダのシンクルード・オイルサンド施設の生産引き上げが予想されたより遅くなるとの懸念が浮上し、供給リスクに対する不安が高まった。同施設の操業再開に取り組んでいるサンコア・エナジーは、通期生産予想レンジの上限を引き下げた。この日、ドルが下落したことも原油の上昇を支えた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は1.44ドル(2.1%)高い1バレル=70.13ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は68セント高の74.97ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、金弱気派が優勢となった。金の未決済建玉 (オープンインタレスト)はここ1カ月で最低水準にある。このことはトレーダーがまだ弱気なことを示唆すると、RBCウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、ジョージ・ジロ氏は電子メールで指摘した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%安の1オンス=1231.50ドルで終了。

  TDアメリトレードのスティーブン・クオーク氏はブルームバーグとのインタビューで、「ナスダックには疲れが見える。より幅広い銘柄が反発する必要がある」と語った。

  アップルの決算発表を翌日に控え、ハイテク株が過大評価されている可能性がこの日の相場に重くのしかかった。株式ストラテジストからは、よりディフェンシブな資産配分にシフトするよう顧客に勧める声が出ている。

  この日の米国債の下落は、英国やドイツを含む欧州債の利回り上昇が背景となった。10年債利回りは一時2.98%を超えた。イールドカーブ(利回り曲線)はスティープ化した。
原題:Tech Rout Slams Stocks as Oil Gains, Dollar Slips: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Decline, Curve Steepens in EGB-Led Selloff
Oil Rises Most in a Month Amid Heightened Worldwide Supply Risks
PRECIOUS: Gold Bears Dominate as Market Awaits Fed Meeting
 

◎欧州債:英国債など総じて下落、日銀決定控え神経質

  30日の欧州債市場では、世界的な債券安のなか英国債を中心に売られた。数件のブロック取引が相場を圧迫したほか、日銀の政策決定発表を31日に控えていることも市場を神経質にした。

  日銀が長短金利操作付き量的・質的金融緩和を微調整し、長期金利の上昇を容認するとの観測がドイツ債を圧迫。日銀の決定はロンドン市場が開く前の欧州時間朝方に発表される見込み。

  英国債先物は6月21日以来の安値水準。英イングランド銀行の買い入れがないこと、テクニカル要因、今後の供給などが意識されている。

  イングランド銀行が8月2日に金利を0.25ポイント引き上げる確率は92%として、短期金融市場に織り込まれている。

  イタリア債は5年物と10年物の入札を順調に消化した後でいったん下げを縮小したが、世界的な債券安に追随して再び下げ幅を広げた。

  スペイン政府は8月2日に35億ー45億ユーロの規模で国債を発行すると発表。

  ドイツ10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.45%、スペイン10年債利回りも5bp上昇の1.43%、イタリア10年債利回りは4bp上昇の2.79%。
原題:Bonds Decline Ahead of BOJ Decision; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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