30年以上実権握るフン・セン首相の与党が圧勝-カンボジア総選挙

  • 欧米の選挙支援取りやめ後に中国がカンボジアを支援
  • 中国は地政学的主張への支持確保でカンボジアに期待

29日投開票のカンボジア総選挙で、 与党カンボジア人民党(CPP)が圧勝し、30年以上にわたり実権を握るフン・セン首相の権力基盤が強まった。首相は最大与党だったカンボジア救国党(CNRP)を昨年解散させており、元野党議員らは選挙のボイコットを呼び掛けていた。

  キュー・カナリット情報相はAP通信に対し、CPPの得票率は70%以上で勝利したと述べた。2013年の前回総選挙でCNRPが躍進した後、フン・セン政権は野党弾圧に動いた。

フン・セン首相-投票所で29日

写真家:テイラー・ワイドマン/ブルームバーグ

  フン・セン首相の権力固めの恩恵にあずかるのが中国だ。南シナ海の領有権問題など東南アジアにおける中国の地政学的主張への支持確保でカンボジアに期待しているためだ。中国は外国勢として対カンボジア投資で抜きん出ており、カンボジア最大の貿易相手国。

  フン・セン政権下のカンボジアに関する著書のあるセバスチャン・ストランジオ氏は「中国の支援がカンボジアでのフン・セン政権のよりあからさまな人権無視を容認した」と指摘した。

  米国と欧州連合(EU)が総選挙向けの資金援助を取りやめた後、中国は投票ブースやコンピューターなどの選挙に必要な機器関連で2000万ドル(約22億円)相当を提供。「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」などの人権団体は不正選挙だと非難している。

プノンペンの投票所

写真家:テイラー・ワイドマン/ブルームバーグ

原題:Cambodia Strongman Extends 33-Year Rule in Boycotted Election(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE