トランプ大統領とNYタイムズ紙発行人との会談、公の論争に

  • トランプ大統領、頻繁に攻撃してきたNY紙の発行人と20日に会談
  • サルツバーガー氏は声明でトランプ大統領の説明を一蹴

A pedestrian passes in front of The New York Times Co. offices in New York, U.S..

Photographer: Scott Eells

トランプ米大統領とニューヨーク・タイムズ(NYT)紙発行人との今月の会談が29日、公の論争に発展した。大統領が同日のツイートで会談を「フェイク(偽)ニュース」についての議論と述べたことに対し、同紙発行人のA.G.サルツバーガー氏はその説明を直ちに一蹴した。

  ホワイトハウスによると、会談は今月20日に行われた。大統領は今年ピュリツァー賞を受賞した同紙のホワイトハウス関連報道を容赦なく非難しており、同紙と米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が所有するワシントン・ポスト紙は倒産が近いと示唆している。

  サルツバーガー氏は、トランプ大統領との会談に応じたのはメディアに対する大統領の「危険な」レトリックについて警告するためだと説明。「あなたの言葉は分裂を生じさせるだけでなく、ますます危険だと思うと、大統領に直接伝えた」と述べた。

A.G.サルツバーガー氏

写真家:Rob Kim /ゲッティイメージズ

  NYT紙はこれまでオフレコ扱いで未公表だった同会談について、大統領のツイートで公表されたことから、言及するのは自由だと説明した。

  サルツバーガー氏はまた、「『フェイクニュース』という表現は不正確で有害だが、それよりもっと懸念しているのはジャーナリストに『人民の敵』というレッテルを貼ることだと大統領に伝えた。こうした扇動するような言葉がジャーナリストに対する脅威を高めており、暴力につながると私は警告した」と述べた。

  6月28日にはメリーランド州アナポリスにある地方紙のオフィスで、同紙に長年恨みを抱いていた男が5人を銃で殺害した事件が起きていた。

原題:Trump Meeting With NYT Publisher Sulzberger Leads to Public Spat(抜粋)

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