大和証券:営業収益9.7%増、4-6月メルカリで-野村Hと対照的

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  • メルカリはホールセールでグローバル・コーディネーターを務めた
  • 野村HDの第1四半期営業収益は7.9%減、トレーディング損益減で
Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg
Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg

大和証券グループ本社の4-6月期(第1四半期)営業収益は9.7%増加した。メルカリ効果で野村ホールディングスとは対照的な決算になった。

  東証で30日開示した資料によると第1四半期営業収益は1752億円(前年同期は1597億円)だった。ホールセールではメルカリの新規株式公開(IPO)でグローバル・コーディネーターを務め、ソフトバンクグループ債をはじめ主幹事案件を積み上げた。リテールもメルカリ株販売を含めて好調だった。営業利益は3.4%増、経常利益は2.8%増だった。固定資産や投資有価証券の売却益が減り、純利益は4.4%減。

  野村HDの第1四半期営業収益は7.9%減。通商摩擦や地政学上の問題などからリスク回避の動きが強まり、トレーディング損益が40%減と苦戦したのが響いた。大和証Gのトレーディング損益は11%増。利益関連の数値を含めて大和証Gと野村HDの第1四半期は明暗が分かれた。

  決算発表で記者会見した大和証Gの小松幹太最高財務責任者(CFO)は第1四半期決算について「メルカリは大きな影響があった」と話した。手数料収入に加えて新たにメルカリ株を買いたい顧客が殺到したことによる波及効果があるとした。メルカリ効果で第1四半期の口座開設数は過去9年間で最高になった。自己株取得については「第1四半期の株価が大きく売られていたことが、1つのきっかけになったことは確か」と述べた。

  大和証Gは取得総額400億円、株数で5500万株(いずれも上限)の自己株取得枠の設定も同時に発表した。日本企業は利益を溜め込み過ぎるとの批判がある中、積極的に利益を還元する姿勢を示す。大和証Gの株価はこの日、前日比2.9円(0.4%)高の657.7円で取引を終えた。年初来では7.0%低下(日経平均は1.0%低下)している。

第1四半期の主な収益:

  • 営業収益は9.7%増の1752億円
  • 委託手数料は2.2%増の166億円
  • 引き受け・売り出し手数料は2倍の115億円
  • 募集・売り出し手数料は31%減の77億円
  • トレーディング損益は11%増の266億円
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