トランプ氏と長男に法的リスク、ロシア人との会合巡るうそ判明なら

  • トランプ氏が事前に会合を承知していたかに新たな疑問符
  • トランプ氏の元個人弁護士コーエン氏、事前に承知と証言へ

トランプ米大統領は、2016年大統領選での対立候補ヒラリー・クリントン元国務長官に不利な情報提供を約束したとされるロシア人と長男らトランプ陣営関係者との会談について事前に知っていたことが証明されれば、法的・政治的リスクに直面する可能性がある。複数の元連邦検察当局者が指摘した。

  この疑惑はトランプ氏の元個人弁護士マイケル・コーエン氏が主張したと伝えられている。トランプタワーで2016年6月に行われたこの会合は、トランプ陣営の誰かがロシアと共謀し米大統領選に干渉したかどうかを調べているモラー特別検察官の捜査の焦点となっている。

トランプ大統領と長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏

写真家:マーク・ウィルソン/ゲッティイメージズ

  トランプ大統領と現在の弁護士であるルディ・ジュリアーニ氏は、同会合を事前に承知していなかったと疑惑を否定している。トランプ大統領は27日午前のツイートで「私は息子ドナルド・ジュニアとの会合を知らなかった」と強調。「無関係の窮地から抜け出そうとする誰かが話を作ろうとしているように私には聞こえる」と述べた。

  大統領はトランプタワーでの会合については、1年後まで知らなかったと主張しており、その際に同会合では主にロシア人の子どもの養子縁組に関して議論したとする声明の発表を長男の代わりに指示していた。会合の主催者がロシアからのクリントン氏に不利な情報を約束していたが、参加者は米国の対ロ制裁緩和に向けた議論に終わったことがその後発覚し、トランプ氏側の見解は誤解を与える内容だったことが判明している。

  元連邦検察官で現在は法律事務所トンプソン・コバーンのパートナーを務めるレナート・マリオッティ氏は、国民にうそをついたこと自体に罪はないが、モラー特別検察官がロシアとの共謀疑惑や捜査妨害行為について捜査を進める中で、トランプ氏は新たな法的リスクに直面する可能性があると指摘する。また、長男ジュニア氏は父が会合を知らなかったと宣誓した上で証言していることから、コーエン氏の主張が真実であると証明されれば、議会での偽証罪を追及されかねない。

  CNNが26日に事情に詳しい関係者の話を基に伝えたところによると、コーエン氏は16年6月の会合前にクリントン氏に不利な情報提供の提案についてトランプ氏が知らされた際に居合わせたと証言する用意がある。

原題:Trump and Son at Legal Risk If Found Lying About Russia Meeting(抜粋)

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