ドイツ政府、中国企業による資産買いあさり阻止で取り組み強化

  • 中国国家電網による独送電事業者の株式取得を阻む
  • 精密機械メーカー買収認めない判断を今週下す見込み-政府当局者

ドイツ政府が中国企業による独企業買収の阻止に動いている。国内最大級の送電事業者の株式を中国の投資家に取得させないため独国有投資銀行にこれを買い取らせることを決めたほか、中国企業による独精密機械メーカーの買収を認めない判断を今週下す。

  ドイツ復興金融公庫(KfW)が一時的な措置として送電会社50ヘルツ・トランスミッションの株式を20%取得する。独政府はさらに、中国の投資家によるライフェルト・メタル・スピニング買収を阻止する。政府当局者によれば、メルケル政権による全面阻止は初めてとなる。国内企業が近年、中国企業による買収の標的にされていることを受け、メルケル政権は外部からの投資に対する審査を強化する欧州連合(EU)の動きを主導している。

  独経済省の27日の発表によると、KfWは50ヘルツの株式をベルギーのエリア・システム・オペレーターから取得する。評価額は約7億7000万ユーロ(約996億円)。エリアがオーストラリアの投資会社から株式を買い取ることで合意する前、中国国家電網(SGCC)が取得に向けて交渉していた。エリアは残り80%の株式については保持する。

  同省は「国家安全保障上の観点から、連邦政府は重要なエネルギーインフラストラクチャーを守ることに大きな関心がある。国民とビジネス界は信頼できるエネルギー供給を期待している」と、中国には直接触れずに説明した。50ヘルツの送電網は約1800万人に電力を供給している。

  政府当局者によれば、中国の投資家によるライフェルト・メタル・スピニング買収を却下するよう求めた経済省の提案について、メルケル政権は今週判断を下す。決定がまだ下されていないことを理由に匿名を条件に語った。こうしたケースでは通常、内閣は担当省の提言に従う。ライフェルトは航空宇宙や原子力技術に使われる高強力素材を専門とする。

原題:Germany Steps Up Efforts to Rebuff China’s Swoop for Assets(抜粋)

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