「世紀の空売り」のアイズマン氏、テスラに照準-「実行面に問題」

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  • テスラは来年、競争激化に直面する-アイズマン氏が予想
  • 生産体制や幹部離職率の高さも指摘、自動運転での「存在感ない」
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

2008年の金融危機を前にサブプライム住宅ローンの崩壊を予見したことで知られるスティーブ・アイズマン氏は、電気自動車(EV)メーカーの米テスラに数々の懸念があるとして、同社株を空売りしている。

  ニューバーガー・バーマン・グループのマネーマネジャーであるアイズマン氏は27日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「(テスラCEOの)イーロン・マスク氏は非常に賢い人物だ。だが、この世界に賢い人間はたくさんいる。必要なのは実行力で、マスク氏は実行の面で問題を抱えている」と発言。「私に言える限りでは、自動運転の分野でマスク氏はまったく存在感がない。マスク氏が強みとする分野で、来年激しい競争が起きるだろう」と語った。テスラの担当者は今のところコメントの要請に応じていない。

アイズマン氏、テスラを空売りする理由を語る

  手元資金の減少が一部の投資家を不安にさせているテスラは最近、黒字化支援のためサプライヤーに部品代として支払った額の一部返金を要請した。マスク氏は7-9月(第3四半期)と10-12月(第4四半期)の黒字化実現と、セダン「モデル3」の週5000台生産を約束している。この生産目標は6月最終週に達成したが、持続可能性に疑問が残る。

  アイズマン氏は、テスラがカリフォルニア工場の屋外テントに仮設製造ラインを設けたことにも否定的な見方を示したほか、幹部の離職率の高さも問題だと指摘。同社に批判的な空売り投資家ジム・チャノス氏も、人材定着率の低さは「驚異的だ」と述べている。

  アイズマン氏は「過去2年間におびただしい数の幹部社員がテスラを去った」と述べ、「まだ分からない。もしかしたらマスク氏は奇跡的に苦境を抜け出し、会社を良くするかもしれない。今のところ結論は出ていない」と続けた。

原題:Big Short’s Eisman Targets Tesla for ‘Execution Problems’ (2)(抜粋)

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