7月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、米GDPが市場予想を若干下回る

  27日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨の大半に対し下落。4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)速報値は2014年以来の高い伸びとなったが、市場予想を若干下回ったため、ドル売りが優勢になった。

  ブルームバーグのドル指数は朝方上昇したものの、米経済成長率が予想に満たなかったことを受け、下げに転じた。実質GDP速報値は前期比年率4.1%増(エコノミスト予想中央値は4.2%増)。米国債相場はGDP発表後に上昇、10年債利回りは低下した。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。週間ベースでも0.2%下げ、2週連続の下落となった。ドルは対円で前日比0.2%下がり1ドル=111円ちょうど、対ユーロでは0.2%安の1ユーロ=1.1660ドル。

  その他の米経済指標では、7月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)が6カ月ぶり低水準となった。貿易摩擦を巡る懸念が影響した。

  ユーロはドルに対し小幅上昇したが、週間では0.6%安と、6月半ば以来の大幅安となった。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の世界金利・外国為替戦略責任者、デービッド・ウー氏は貿易を巡る緊張が和らぐにつれ、ドルに比べた新興国通貨の投資妙味が高まると予想。ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ドルにとっては極めて好ましい状況というわけにはいかないだろうと発言。「ただ円などの通貨、場合によってはユーロに対して、ドルは上昇を続けるとは思っている」と話した。

欧州時間の取引

  米GDPが極めて強い数字になると期待される中、ドルが主要10通貨の大半に対しじりじりと上昇。一方ユーロは、欧州中央銀行(ECB)が少なくとも2019年の夏が終わるまで政策金利を据え置く方針を前日あらためて表明したことを受け、引き続き下落圧力に押された。
原題:Dollar Heads for Weekly Loss as GDP Misses Forecast: Inside G-10(抜粋)
Dollar Edges Up Ahead of U.S. GDP Data, Euro Slips: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株安い、ツイッターやインテルの発表嫌気

  27日の米株式相場は下落。前日に続きテクノロジー銘柄の下げが目立った。フェイスブックに続いてツイッターの決算にも失望が広がったほか、インテルが新しい技術を採用した製品について発売が来年遅くになると説明したことも嫌気された。

  • 米国株は下落、ツイッターやインテルの発表を嫌気
  • 米国債は上昇、予想下回るGDP伸び率や株式相場下落で
  • NY原油は下落、貿易対立巡る懸念で週間でも安い
  • NY金は下落、週間では3週続落

  ナスダック総合指数は2週間ぶり安値を付けた。S&P500種株価指数も下げたが、週間では上昇。アマゾン・ドット・コムの好決算などが寄与した。

  TDアメリトレードのチーフ市場ストラテジスト、ジョゼフ・キナハン氏は「上振れは下振れより困難だ。予想を下回れば、株式は売られてしまう」と述べた。

  米国債相場は上昇。4-6月(第2四半期)の実質国内総生産(GDP)の伸び率が市場予想を下回ったことや、株式相場の下落が手掛かりとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%安の2818.82。ダウ工業株30種平均は76.01ドル(0.3%)下げて25451.06ドル。ナスダック総合指数は1.5%安の7737.42。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時44分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.96%。

  ニューヨーク原油先物市場では、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が薄商いの中で下落。週間でも値下がりとなり、これで4週続落となった。米中の貿易対立が需要に与え得る影響を巡って懸念が広がっている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限はこの日92セント(1.3%)安い1バレル=68.69ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は25セント安の74.29ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は下落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%安の1オンス=1232.70ドル。週間ベースでは3週続落となった。

  朝方発表された第2四半期の米実質GDP速報値は前期比年率4.1%増と、2014年以来の高い伸びとなった。ただ、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(4.2%)は若干下回った。
原題:Tech Stocks Clobbered at Close of Tumultuous Week: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally After GDP, Hold Gains Amid Tech Stock Selloff(抜粋)
Crude Posts Weekly Drop as Trade Tensions Take Center Stage(抜粋)
Look Out Bears: Pimco Manager Says Gold Poised for a Turnaround(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が下げ主導、3週間ぶり安値模索

  27日の欧州債市場では、イタリア債が供給を控え3週間ぶりの安値を模索した。ドイツ債も下げたが、ポルトガル債は8月に発行がないことが材料視され、アウトパフォームを続けた。

  米国の4-6月(第2四半期)実質国内総生産(GDP)伸び率が市場予想を下回り米国債が上昇したことを受け、ドイツ債も連れ高したが引けにかけて下げに転じた。出来高は平均を下回った。

  来週は供給が増えるが、スペインとイタリアの大規模な償還が相場を下支えする見通し。

  イタリア債は朝方の上昇を維持できなかった。30日に5年債と10年債の供給を予定していることに加え、「五つ星運動」の創設者ベッペ・グリッロ氏がユーロ離脱の是非を問う国民投票の実施をあらためて呼び掛けたことに反応した。

  ドイツ10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.41%、スペイン10年債利回りも1bp上昇の1.37%、イタリア10年債利回りは3bp上昇の2.74%。
原題:Portugal Bucks Italy-led Sell-Off; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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