きょうの国内市況(7月27日):株式、債券、為替市場

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●日本株上昇、米耐久財と円安に安心-TOPIXは1カ月半ぶり高値

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  東京株式相場は上昇し、TOPIXはおよそ1カ月半ぶりの高値。耐久財受注を受け米国景気に対する安心感が広がり、為替の円安推移も好感された。アジア主導で上期増益だった花王など化学株のほか、機械やゴム製品、精密機器、陸運、保険株など内外需業種が広く高い。

  TOPIXの終値は前日比9.98ポイント(0.6%)高の1775.76と4日続伸し、6月15日以来の高値。日経平均株価は125円88銭(0.6%)高の2万2712円75銭と反発した。両指数とも大引けにかけやや強含み、きょうの高値引け。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジストは、「米国経済が持続的に拡大し、米企業の業績が来年に向けても好調を維持すると期待されている。米国がけん引するグローバル経済の活性化が日本企業の業績拡大にもつながる、との見通しが足元の日本株堅調の背景」と指摘。貿易摩擦への懸念で6月半ば以降に売り越した海外投資家など、「短期筋の買い戻しが続いた」との見方を示した。

  東証1部33業種は化学、鉱業、ゴム製品、陸運、保険、精密機器、空運、機械、鉄鋼、卸売、など28業種が上昇。下落は証券・商品先物取引、繊維、建設など5業種。売買代金上位では花王のほか、受注高の増加が評価されたネットワンシステムズが急伸。4-6月期営業利益が2倍以上拡大した富士電機、中国の伸びで営業増益のヤクルト本社も高い。半面、4-6月期純利益が9割減の野村ホールディングス、仮想通貨取引所コインチェックの第1四半期セグメント利益が赤字となったマネックスグループは安い。

  東証1部の売買高は13億8133万株、売買代金は2兆1679億円、代金は前日から9.5%減った。値上がり銘柄数は1398、値下がり623。

●債券下落、日銀政策の微調整観測-午後に指し値オペで下げ幅縮小

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  債券相場は下落。日本銀行が30、31日の金融政策決定会合で緩和策を微調整するとの観測を背景に売りが先行した。午前は日銀の指し値オペ見送りを受けて下げ幅を広げたが、午後には同オペの通知を受けて相場は下げ幅を縮めた。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比8銭安の150円53銭で取引を開始し、午前の日銀金融調節後に150円45銭まで下げ幅を拡大。午後は指し値オペの通知を受けて150円64銭と上昇に転じる場面があり、結局は4銭安の150円57銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは午後の指し値オペについて、「金融市場局が今の段階で判断を変えられるわけではないので0.10%を死守するということ。決定会合後はどうなるか分からない」と指摘。決定会合では長期金利の上昇はまだ容認せず、すぐには動かない日銀の姿勢が確認できれば市場も落ち着きを取り戻すだろうと述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは午前に一時、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より2ベーシスポイント(bp)高い0.105%と昨年7月以来の水準に上昇。午後にはオペ通知を受けて0.09%まで上昇幅を縮める場面があった。

  日銀は午後2時の金融調節で、固定利回り方式で国債を買い入れる「指し値オペ」の実施を通知した。対象年限は残存期間5年超10年以下、金利水準は新発10年国債利回りで0.10%と、これまで実施された4回のオペの0.11%より低い水準。落札額は940億円だった。

●ドル・円軟調、円金利上昇で円買い圧力-日銀政策調整観測続く

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が弱含み。日本銀行による金融緩和政策の調整観測が根強い中、日本の長期金利上昇を背景に円買い圧力がかかった。

  ドル・円は午後3時55分現在、前日比0.2%安の1ドル=111円01銭。相場は早朝に111円25銭を付けた後、長期金利の上昇にもかかわらず、午前の金融調節で日銀が指し値オペを通知しなかったことから、110円92銭まで円買いが進行した。午後には日銀による指し値オペ通知を受けて円が売られる場面も見られたが、来週の日銀金融政策決定会合への警戒が強く、戻りは111円18銭までとなった。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、今回の指し値オペについて「時間帯もそうだが、レベルも意外感がある」と指摘した上で、「一部で根強い指し値オペのレベル引き上げの思惑をけん制しているのかもしれないが、そうだとしたら日銀は何がやりたいのだろう」と語った。「指し値オペがこんなところで入ったので、びっくりして円安に振れているが、そうはいっても会合結果をみないと分からない。今週はもう嵐の前の静かさになるのではないか」と述べた。

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