Photographer: Tomohiro Ohsumi

日銀の微調整、既に進行中か-世界の債券市場に影響波及も

  • 30年債利回りが1%に上昇なら日本国債購入と保険会社
  • 日銀は超長期債の購入を減らす一方、海外のヘッジコストは上昇
Photographer: Tomohiro Ohsumi

日本銀行が30、31両日の政策決定会合で金融政策の微調整に動くかどうか観測が広がる中で、世界の債券市場にとって最も重要な変化は既に進行中なのかもしれない。

  日銀が10年債利回りをゼロ%程度とするとした操作目標について、調整するかどうかを巡って市場の見方は分かれるが、日銀による期間が長めの債券購入の着実な減少や海外のヘッジコスト上昇は、日本のファンド勢が一段と多くの資金の還流を既に検討していることを意味する。

  保有額が年80兆円程度増えるペースで国債を買い入れる日銀の方針に対し、実際のペースは年44兆1000億円増に減速。4-6月(第2四半期)の場合、購入規模縮小は、保険会社にとって最も魅力的ないわゆる超長期債に集中した。日本の投資家が2兆4000億ドル(約267兆円)相当の海外債券を保有していることを踏まえると、世界第2の債券市場で次に起こることは世界的に波紋を広げる可能性がある。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の石井純チーフ債券ストラテジストは、日銀は今後、超長期債ゾーンを中心とする長期国債買い入れオペのより思い切った増減額を一段と機動的に実施することで、 流動性の回復とボラティリティー(変動性)の蘇生を図ろうとするのではないかとコメント。「20年、30年金利が1%に近づいてくれば、外債に一時避難していたお金が円債の方に還流してくるのではないか」と語った。

  日銀のデータによれば、25年超の購入は4-6月に前期比7.6%減となった。これに対し、期間が短めの債券購入は小幅増加した。

  かんぽ生命保険と日本生命保険は4月、30年債利回りが1%を上回る水準に上昇すれば、日本国債の購入拡大を検討するだろうと表明。26日時点の利回りは0.805%と、1週間前の0.685%から上昇した。

Cutting Purchases

BOJ cuts super-long bond purchases, boosts buying of shorter maturities

Sources: Bloomberg, Bank of Japan

Where Is the Money?

U.S., France top list of Japan's overseas bond holdings as of end-2017

Sources: Bloomberg, Bank of Japan

Europe Prevails

European bonds offer highest yields to Japan investors on FX-hedged basis

Source: Bloomberg

原題:BOJ Policy Tweak That Matters for Global Bonds Already Underway(抜粋)

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