日銀:指し値オペで金利抑制、初の月2回と固定金利0.10%に下げ(1)

更新日時
  • 金融市場調節方針をしっかり実現するよう実施ー金融市場局
  • 金利を高めに誘導したニュアンスは出したくないはずーSBI証
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

日本銀行は27日、指定した利回りで金額に制限を設けずに国債を買い入れる「指し値オペ」を実施した。日銀が来週の金融政策決定会合で現行の金融政策を修正するとの観測を背景に、長期金利が1年ぶりの高水準に急速に達したことに対応した。オペの実施は23日に続くもので、月2回は初めて。指定利回りも引き下げており、異例づくしの金融調節となった。

  日銀が午後2時の金融調節で通知した指し値オペは、残存期間5年超10年以下の長期国債が対象。買い入れる固定金利の水準は新発10年国債利回りで0.10%と、これまで実施された4回のオペの0.11%から1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げられた。

  日銀の金融市場局はこの日の指し値オペについて、「このところの長期金利の動きを踏まえ、10年物国債金利の操作目標をゼロ%程度とする金融市場調節方針をしっかり実現するよう実施した」とコメントしている。

  債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時0.105%と、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値を2bp上回り、2017年7月以来の高水準を付けた。前週末の金利水準との比較では7.5bpの上昇だ。この日は日銀が金利上昇を抑制する姿勢を示したことで、利回りは0.090%まで上昇幅を縮小する場面があったものの、再び0.10%に戻している。日銀は前日の相場で利回りが1年ぶり水準となる0.10%まで上昇する場面があったものの、指し値オペを実施しなかった。

  SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、「過去4回の指し値オペ水準の0.11%を0.12%や0.13%ではなく0.10%にしたということは、日銀が金利を上げようとしているとか、上昇を容認する方向にバイアスがかかっている市場の見方を修正したかったのではないか。金利を高めに誘導したいというニュアンスは出したくないはず」と話していた。

日銀の金融政策変更に関する記事はこちらをクリックしてください

(第3、5段落を追加して更新します。.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE