Photographer: Tim Rue/Bloomberg

米、中国と歩み寄るのは困難と示唆ー対EUやNAFTAで前進でも

  • ライトハイザーUSTR代表:中国との貿易問題解決には数年要す
  • 中国のWTO大使:ゆすりは問題解決に役立たない

トランプ米大統領が25日に欧州連合(EU)と貿易戦争回避で合意し、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が来月にも暫定合意に達する可能性が浮上する中でも、同大統領と中国の貿易を巡る争いは収まる兆しが見られない。

  バンク・オブ・アメリカ(BOA)のエコノミストらは、米国とEUが当面新たな関税導入を控えることで合意したことは、世界的な貿易摩擦の転換点になる可能性があると示唆した。トランプ大統領はこの急進展を祝うため、ユンケル欧州委員長と頬にキスを交わす写真をツイッターに投稿した。

  その一方で、米中関係には改善の兆候が見られない。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は26日、中国と近く歩み寄る可能性は低いとの見方を示した。中国の張向晨・世界貿易機関(WTO)大使は同日、ジュネーブで米通商政策について、「ゆすりや歪曲(わいきょく)、悪者扱いは問題解決に役立たない」と語った。こうした発言は、米国が中国と共通の利益を見いだすことが非常に難しいことをあらためて示した。トランプ大統領は5月、米中通商協議で合意の枠組みが示された数日後に中国にさらなる譲歩を迫った経緯がある。

  ライトハイザー代表は上院歳出委員会で、「われわれが中国との間に慢性的問題を抱えていることは明らかだ」と証言。中国との貿易問題の解決には数年を要すると指摘した。また、中国は「国家資本主義」を用いて開放的な米経済を利用し、米国内の雇用や富を損ねているため、トランプ政権は中国に反撃すべきだと考えていると語った。

原題:U.S. Downplays Hopes for China Deal Soon Amid EU, Nafta Progress(抜粋)

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