日本株上昇、米耐久財と円安に安心-TOPIXは1カ月半ぶり高値

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  • 米国のコア資本財は3カ月連続プラス、4-6月GDPに期待も
  • 素材や輸出、陸運など内外需業種が高い、主要指数は高値引け

27日の東京株式相場は上昇し、TOPIXはおよそ1カ月半ぶりの高値。耐久財受注を受け米国景気に対する安心感が広がり、為替の円安推移も好感された。アジア主導で上期増益だった花王など化学株のほか、機械やゴム製品、精密機器、陸運、保険株など内外需業種が広く高い。

  TOPIXの終値は前日比9.98ポイント(0.6%)高の1775.76と4日続伸し、6月15日以来の高値。日経平均株価は125円88銭(0.6%)高の2万2712円75銭と反発した。両指数とも大引けにかけやや強含み、きょうの高値引け。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジストは、「米国経済が持続的に拡大し、米企業の業績が来年に向けても好調を維持すると期待されている。米国がけん引するグローバル経済の活性化が日本企業の業績拡大にもつながる、との見通しが足元の日本株堅調の背景」と指摘。貿易摩擦への懸念で6月半ば以降に売り越した海外投資家など、「短期筋の買い戻しが続いた」との見方を示した。

東証前の歩行者

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  米商務省が26日に発表した6月の耐久財受注は、航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が前月比0.6%増と3カ月連続で増えた。また、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉で、来月に暫定合意に達することは可能との見方を示した。

  米経済、通商問題に楽観的なムードが広がる中、きょうのドル・円は一時1ドル=111円20銭台と前日の日本株終値時点110円68銭からドル高・円安水準で推移。週末の日本株も上昇して始まり、午前後半にかけた為替の円強含みに連れ、上値の重い場面もあったが、午後は再度持ち直した。

  みずほ証券投資情報部の三野博且シニアストラテジストは、「日本時間今夜発表の米国の4-6月期GDPは高成長の見通し。個人消費は1-3月期の横ばいから間違いなく改善、設備投資の強含みも想定している」と言う。エコノミスト予想によると、米4-6月GDPは年率換算で前期比4.2%増となる見込み。前回は2%増だった。

  JPモルガンの前川氏は、米国の好況が日米業績にプラスの影響をもたらすことに期待感を示している。「S&P500種の2019年増益率予想は6月末の9.9%から足元で10.2%に上昇し、増益ベクトルに向いたことは好材料だ」とし、発表が本格化し始めた日本の4-6月期決算についても、開示が始まった国内企業の業績は4月以降の円安にも支えられ、「増益や高進捗(しんちょく)」が見込まれる」と言う。

  東証1部33業種は化学、鉱業、ゴム製品、陸運、保険、精密機器、空運、機械、鉄鋼、卸売、など28業種が上昇。下落は証券・商品先物取引、繊維、建設など5業種。売買代金上位では花王のほか、受注高の増加が評価されたネットワンシステムズが急伸。4-6月期営業利益が2倍以上拡大した富士電機、中国の伸びで営業増益のヤクルト本社も高い。半面、4-6月期純利益が9割減の野村ホールディングス、仮想通貨取引所コインチェックの第1四半期セグメント利益が赤字となったマネックスグループは安い。

  • 東証1部の売買高は13億8133万株、売買代金は2兆1679億円、代金は前日から9.5%減った
  • 値上がり銘柄数は1398、値下がり623
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